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最北・稚内へのドライブ

稚内は一度は行きたい最北の街

北海道に行ってみたい人の多くはやはり最北の街・稚内を目的地としてあげるのではないでしょうか?

「北」というとやはり「はるか遠く」、「最果ての地」、「遠くに旅に出た」と言う気持ちになると思います。
ましてや首都圏や関西圏からするとまさに想像も付かないほどの遥か遠い北の街です。

稚内市は札幌から見ても本当に絶句するほど遠い最果ての街です。
札幌からも道路距離で400km(東京から岐阜くらい)はありますし、全工程の2割強くらいは高速道路がありません。

多くの人はJRの特急、高速バスを使いますが新千歳空港から飛行機に乗る人も多いです。
新千歳~稚内空港は飛行機でも1時間掛かります。

特に冬は航空機の欠航や大幅遅延が多く、道路も途中はホワイトアウトになり20km/hでも前に進むのが危険な状況になります。

でもどうしても稚内に行かねばならない、稚内から旭川や札幌に行かねばならない人も大勢います。
そういう場合はJRしかありません。JRであれば遅れが生じても猛吹雪でも完全な運休は滅多にないからです。

それほど稚内への旅程は遥か遠く、過酷なのです。

でも街は都会であり、お店は何でもあり、利尻島/礼文島へのフェリーターミナル、港や市街地を見下ろす稚内公園など何でも揃っている都会でもあります。

特に最北の港町ならではの魚介類はどうしても味わって頂きたい絶品ぞろいです。
しかも驚くほど新鮮で美味い海の幸が札幌などよりも驚くほどの低価格で提供する店が多くあります。

またドライブであれば稚内の大分手前から荒涼とした原野を坦々と走るという日本離れした絶景を楽しむことも出来るのです。

これからは素晴らしい夏が到来ですのでぜひお時間があれば、そしてお時間を作って稚内を目指して頂きたいと思います。

日本最北・宗谷岬

引用元: Wikipedia

稚内に行くには

一応ドライブ情報ですので車で旭川や札幌方面からを考えてみます。

札幌からでも道央自動車道を坦々と130kmも走れば旭川に着き、そのまま降りずに約40~50分ほど北上すれば日本最北のICの士別剣淵ICに着きます。

ここからは国道40号線をひたすら北上します。
途中名寄市内を迂回する名寄バイパス(名寄美深道路)があるのでなるべくならばここを通りましょう。

注意名寄バイパスは無料ですが、ごくたまに補修工事を真昼間にやって昼の通りたい時間が通行止めになることもあります。

北へ約22km走ると美深町(びふか)の北側にある終点の美深北ICで降りることになります。
ここからは再び国道40号線の一般道を北上し約30kmで音威子府村(おといねっぷ)に着きます。

音威子府から稚内に抜けるには以下の特徴を持った3つのルートがあります。


国道275号線を通り、東海岸側(オホーツク海側)の浜頓別町(はまとんべつ)~クッチャロ湖~猿払村(さるふつ)を抜けて宗谷岬を経由して稚内市に至る。

→こちらは距離が後者に対して長くなり、途中は山中の峠越えがあったりしますが、浜頓別から先は荒涼とした原野をオホーツク海を見ながら走るという魅力があります。でも時間がたっぷりないと厳しいと思います。

クッチャロ湖(浜頓別市街地から直ぐ)

引用元: Wikipedia

 

国道40号線をそのまま北上して、幌延町(ほろのべ)や豊富(とよとみ)を通って稚内市に至る。

→山中を走る区間は音威子府を出てからの僅かな区間であり、その後は天塩川に沿って北上し、やや内陸側の丘陵地帯を走りながら稚内へというルートで、海は見えても決して海沿いと言えるルートは通りません。

でも大陸的な原始の姿の丘陵地帯は日本ではここでしか見れないかもしれませんし、途中の幌延付近から西にルートを取れば、ひたすら日本海に沿って北上する「オロロンライン」を走ることも出来ます。

オロロンラインは特に夕陽が素晴らしく、途中から美しい島影の利尻島や最北の有人島である礼文島を望むことも出来ます。

オロロンラインの記事はこちらです。

稚内市街地手前にある宗谷丘陵

引用元: Wikipedia


つまり大きく分けて3つのルートがあることになります。

お薦めは?と聞かれても全部としか言いようがないのですが、行きは幌延からオロロンラインを通り夕陽を見ながらの北上、そして帰りは浜頓別を通るオホーツク沿岸ルートと答えたいと思っています。

もちろんこれは時間がたっぷりないとダメですが、帰りは宗谷岬を経由しますのでルート的にも好都合です。

なおいずれのルートでも道央道の士別剣淵ICから稚内市までは片道4~6時間は覚悟すべきです。

途中には絶景ポイントがたくさんあって、ついつい車を降りたくなりますからたっぷり時間をとる必要があります。



稚内付近だけを賢く楽しむ

とにかく札幌どころか旭川からも気が遠くなるほど遠い稚内。
だからこそ旅人の憧れであり、「どうしても一度は行ってみたい」場所なのです。

でも札幌や道東も回ったついでに行く、が出来ないわけでもありません。
最初から稚内限定という旅行も出来ます。

但し最低2泊(前後の宿泊地、目的地によるが)はどうしても必要だし、そうでなければもったいないです。

 

飛行機で稚内入りする。
新千歳空港から2便/日出ていて所要時間はおよそ55~60分です。
また羽田からも1日2便(冬などは減便または運休)が僅か1時間50分ほどで結んでいます。

稚内空港

引用元: Wikipedia

JR特急を使う。
札幌から稚内は「特急 宗谷」で5時間10分ほどです。(1往復/日)
旭川発の「特急 サロベツ」もあります。(2往復/日)

札幌~旭川間は特急が30~60分毎に走っていて、所要時間は1時間25分~30分ほどです。

高速バス
札幌から夜行便を含め1日に6~7往復走っていて所要時間は6~7時間です。
時間はもっとも掛かりますがJRよりも安く本数も多いので人気があります。
ただ近年のバスはシートなどが大幅に改善されたとはいえ、列車内のようなわけには行きませんので長時間乗車と共にある程度の覚悟は必要かもしれませんね。

 

稚内に着いたらすかさずレンタカーを借りましょう。
空港でも稚内駅周辺でも借りられるお店もたくさんあります。

ぜひ行って欲しいのはやはり日本最北端の宗谷岬、宗谷岬の直ぐ南の丘陵地帯の宗谷岬牧場など、市内を見下ろす稚内公園ノシャップ岬などの定番は行くべきだと思います。

(定番と言えどもあまりにも遠い街なので滅多に来れませんしね)

あとはオロロンラインを南下して、宗谷丘陵から日本海の一直線の海沿いのドライブを楽しむのがお薦めです。

このルートだと日本海に浮かぶ美しい利尻島や礼文島を見ることが出来ます。
(利尻/礼文に行くにはフェリーの時間もありますので稚内に1泊泊まるとしても合計で3泊以上ないと見て回るのは厳しいと思います。)

 

なお稚内市周辺は上記定番スポットのほかは、特に有名観光地はそんなにありません。
というか「著名でないだけの大自然そのまま」がこの宗谷地方の魅力なのです。

宗谷丘陵は同じ丘でも明らかに美瑛とは様相が異なり、大陸的な感じがします。
恐らく太古の昔、ユーラシア大陸と繋がっていた名残か何かなのでしょう。

こんな風景見たことが無い、北海道でも宗谷地方でないと見ることが出来ない、それが稚内であり宗谷地方なのです。

 

北海道に太古の昔から伝わるような原始の姿、何処までも手付かずの荒涼の土地を見たければぜひ訪れて欲しいと思います。

 

最後にご注意!

今回ご紹介した中で、特にオロロンラインは一直線の見通しの良い場所が多いので、どうしても飛ばし過ぎの車が多いです。
100数十km/hで平気で2台以上を抜いて行く車がいたりします。

これは死の一歩手前の暴走行為であり、もはや運転行為ではありません。

決してこのような車の真似をせず、また事故に巻き込まれないように安全運転をお願いします。

見通しの良い海沿いの一直線道路、しかも先行車も対向車も非常に少なければ飛ばしたくなる気持ちもあるとは思います。
でもこれは死の淵を走っていると肝に銘じて欲しいと思います。

(警察も草むらに隠れていますしね)

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