冬(スタッドレス)タイヤと夏タイヤの違い
冬タイヤと夏タイヤの違いご存知?
冬タイヤというのはスタッドレスタイヤとも言いますが、スタッドレスというのはスタッド(スパイク)が無い(レス)のことです。
20数年前にスパイクタイヤは安全だが道路を削ってしまうので春先になると街中に粉塵が待って健康被害が出るという理由から廃止されました。
もちろん道路の痛みも酷くなります。
(ただし、現在でも緊急自動車、除雪車はスパイクタイヤが認められています。)
さてこのタイヤの違いですが私は関東にいた時は当然細かい違いを知らなかったんです。
「雪道にいいんでしょう」くらいの知識です。
ですから冬の運転は恐いので北海道に来る前と来た直後に徹底的に調べたんですね。
(タイヤ以外の冬道の情報なども)
でも驚いたのが生粋の道民の方で車が特に好きという人も含めて知らない人が多いんです。
全員30代以上の生粋の道民の方、数人と話す機会があったのですが全員「なぜスタッドレスタイヤは冬に良いのか?」を知らなかったんです。
これには驚きましたね。
スタッドレスタイヤが冬道に良い理由は判りやすく言うと以下のようなことからです。
・夏タイヤのように長い溝が入っておらず、細かく分割されている。
・一つ一つの島の部分に切れ込みや、氷の上の水分を取り除く模様が付いている。
・ゴムが柔らかいので雪、特に氷にぴったりと貼りついて表面の水分を吸い上げると同時に地面に密着する。
等の理由です。
氷の表面の水分を取り除くというのは非常に重要な事で、表面が濡れていない氷の上では滑りにくくなるんです。
これは経験上、気温が-6 ~8度以下になると滑りにくい、と感じることが出来ます。
でも気温がいくら低くても車が氷の上で止まっていると車重で氷の表面が溶けて水分が出て来るので滑りやすくなります。
以下の写真を見て頂くと上記の説明がわかりやすいと思います。
しかし・・・
誤解が多すぎるスタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤには以下の誤解があります。
● 雪や氷に強いのだから雨など濡れた路面にも強い。
● 雪や氷でしっかり止まるのだから夏の路面でもしっかり止まる。
● スタッドレスタイヤは比較的高い速度でも威力を発揮する。
● 厳しい冬道で使えるのだから夏でも使える。ただし値段が夏タイヤより高いからなるべく使わない。
生まれてずっと北海道で過ごして来た方々も上記のように思っている人が多いのは驚きます。
もちろんきちんと知っている人もたくさんいますけどね。
速度ですが、メーカが変わっても一般的には50km/hくらいまでしかスタッドレスタイヤの性能は発揮されないそうです。
いくらタイヤに工夫をしてもタイヤの回転が速くなると路面に対する接地時間が著しく短くなるからです。
また制動距離性能ですが以下のようになるそうです。
雨などの濡れた路面: 制動距離は夏タイヤの5割増し。スタッドレスタイヤは溝が細かく分割されていて雪や氷の面に吸い付くようになっているので夏タイヤのように全周に渡る太くて長い溝が無いので排水性能が著しく劣る。
乾燥路面: 制動距離は夏タイヤの3割増し。ゴムが柔らかく溝も乾燥路面をしっかりと捉えることが出来ないから。
これらは定説で言われる他にJAFが実験をして実証しています。
スタッドレスタイヤで乾燥路面を走る季節はどうしてもありますが、確かに制動距離が伸びるのが実感出来ます。
特に雨の日は速度を落として早めにブレーキを掛けないと止まりません。
また乾燥路面でもやや強めのブレーキをかけるとズルッとタイヤが滑るのが実感出来ます。
ですから晩秋~初冬、そして早春など乾燥路面でもスタッドレスタイヤを使わなくてはならない時期は十分な注意が必要です。
また意外に知られていないこととして、スタッドレスタイヤを履いて荷物を多く積んでいる時はカーブで速度を落とす必要があります。
理由は柔らかいゴムなのでカーブの通過速度が高いと車体がロールしやすくなるからです。
これが原因の横転事故が西日本で実際に起きています。
とにかくスタッドレスタイヤは雪や氷以外では「非常に止まりにくいタイヤ」と覚えて頂きたいと思います。
もちろん冬道は十分に速度を落とさないと危険ですけどね。
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