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動物の飛び出しで恐いのは?

北海道の道路ではどこでも動物の飛び出しがある。

何処に行っても自然豊かな北海道はこれが最大の魅力といえます。

しかし道路にはいきなり動物が飛び出して来て接触事故を起こすことも多いのです。

これは札幌近郊でも言えます。

一番多いのはエゾシカです。

エゾシカは札幌市内、しかもススキノから2~3kmの住宅街でも発見されることもありますし8~10年程前だったと思いますが札幌駅やススキノから僅か3㎞程度の場所の白石というところのマンションエレベータホールにエゾシカが迷い込み、ガラスをたくさん割るほどの大暴れをして結局捕まらず逃げて行ったという事件もありました。

逃げて行った先は札幌の住宅密集地です。その後の行方は判りません。

東京で言えば世田谷区、中野区、目黒区とかで鹿がマンションで暴れているというような状態なのです。

↓これも札幌市内の住宅地での風景

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道路に飛び出して来た鹿を見たことはまだありませんが、彼らは集団でいきなり横切ることが多いのです。

どんなに車が通っていようが数匹~10数匹の鹿の群れがいきなり国道を横切ったりします。

また道路ではないですがJR釧網本線(釧路と網走を結ぶ路線)は鹿が線路を横断することで有名です。

しかもかなりの頻度で、私も乗車中の車内から見たことがあります。列車は警笛を鳴らして急停車でした。

 

ヒグマも道路を横切ります。

でも彼らはいきなり飛び出すことは滅多にありません。

この滅多にという意味ですが、子熊を連れた母熊となると話は別です。

熊は思った以上に知能が高くしかも母性本能が大変に強い動物なので子熊を守るためには相手が車であろうが列車であろうが体当たりしてきます。

ですから山林などを歩いていて子熊に遭遇するというのは大変に危険な場面なのです。

 

エゾシカにせよ、ヒグマにせよ彼らとぶつかって車が壊れる事よりも彼らを避けようとして急ハンドルや急ブレーキを踏むことの方がはるかに危険なのです。

今年から道内の一部のレンタカー会社は全てのレンタカーに鹿笛を付けたそうです。

人間の耳には聞こえない、かつ鹿にとっては不快な音を出す装置です。事前の実験では9割以上の効果があったとかの話しもあります。

いきなり集団で目の前を横切られたら車はたまったものではありません。

いきなり飛び出さなくても注意するべき動物もいる

多いのはキタキツネですね。

道内いたるところにいます。札幌の住宅地を歩いていることもそれほど珍しい光景ではありません。

普通に走っていれば彼らが突進してくることは滅多にありませんが、たまに車に轢かれたと思われるキツネの死骸を見ることもあります。

信号待ちやごく低速で走っていると車に近寄って来る個体もいて割と人懐っこくて可愛いですが犬などと比べ警戒心が強く頭や体を触らせてくれません。

でもキタキツネの体には触ってはいけません。

別の機会で詳細をご紹介したいと思いますが、彼らはエキノコックスという寄生虫を宿している個体がいます。

キツネ自体には無害ですが、これが人間の体内に入ると(例:沢の水を飲む、キツネを触った手を洗わず物を食べるなど)5~10数年という大変に長い潜伏期間をおいて発症します。

この寄生虫が内蔵、特に肝臓などを食い荒らすんです。人間のですよ!

しかも血液に乗って全身をめぐり脳を食べることもあるそうです。

↓これがエキノコックスの成虫

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出典:エキノコックス症と国際貢献

http://www.iph.pref.hokkaido.jp/charivari/2008_04/2008_04.htm

 

ですから見た目の可愛さと引き換えにキツネの恐ろしさも知らなくてはいけません。

North-fox1

North-fox2

 

その他の動物で気を付けたいのがタヌキアライグマです。

私はタヌキが走行中の目の前に飛び出して来てびっくりしたことがありました。

アライグマは北海道、日本の在来種ではありません。

何らかの理由で放された個体があっという間に繁殖してしまったのです。

アライグマは今や全道にいて大変な問題になっています。

彼らは体が大きくしかも凶暴なのです。農作物を荒らすのはもちろん捕獲しようとした人間に噛みついてケガをさせるなどの被害があります。

猫を摂って食べることもあるそうです。

 

北海道では札幌近郊の場所であっても運転中はもちろん休憩中でも動物には気を付けるべき土地なのです。

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