冬の札幌周辺で雪が特にひどい地域
冬の北海道にも厳しい場所とそれほどでもない場所がある。
冬の北海道は大雪と低温で大変な厳しさを想像されると思います。
雪国でない地域の方が冬に来ると特にそう思うでしょう。
確かに冬は厳しいですが「北海道の全地域」ではなく、厳しさにも程度があります。
冬の厳しさはやはり道東や道北で、太平洋側は低温でも雪が少なく函館などは冬でもそれほどの大雪は降りませんしかなり過ごしやすい土地です。
もちろん初めて冬に来られる方はどこも同じように感じるかもしれませんけれどね。
でも一番北海道らしい季節、そして絶句するほど美しい冬景色があなたを待っています。
冬の札幌の雪の量は?
札幌市は人口が全国第5位、195万人(2016年現在)もの人が住んでいる大都市です。
しかし・・・、冬はバカみたいな量の雪が降ります。
一冬で5~6mも積雪があります。
他の記事でも触れていますが、ミリオン都市でこれほどの量の雪が降る土地は世界中探しても札幌市だけです。
降雪があるミリオン都市で「雪が多い」と言われるところでもせいぜい一冬で2mくらいしか降りません。
その3倍も札幌は降るのです。
よく「ゲリラ豪雨」というほどの大雨がありますよね?
バケツをひっくり返したと形容されるような大雨ですが、札幌市も雪が多い日は「ゲリラ豪雪」と言っていいんじゃないの(←こういう言葉はありません)、と言いたくなるほどのすさまじい大雪となります。
目の前数mが見えずホワイトアウトという状態になります。
一番雪が多いのは1月ですが、ごくたまにクリスマスにもひどい大雪が降ることもあります。
「ホワイトクリスマス」なんて甘いものじゃありません!
暴風雪命危険クリスマス!
状態になることもあります。
(札幌は殆どの年でクリスマスにすさまじい大雪というのは滅多にありませんが)
雪がひどい日はテレビのテロップやニュースで、
「命を守ることを最優先してください。不要不急の外出や車の運転は避けてください」
というほどです。
でも札幌市は除雪体制が良いので(それでも住民から苦情が出ることもあるが)大雪で都市機能がマヒしてしまうということはまずありません。
ですから外を長時間歩かない限り(札幌市ではまずそんなことないはず)冬でも快適に過ごせます。
中心部は地下街が発達していますし、地下鉄ならば雪も関係ありません。
では札幌周辺地域の雪の量は?
札幌周辺、となるとまた話は違ってきます。
以下の地図をご覧ください。
(クリックで拡大します)
出典: Googleマップに加筆とトリミング
非常におおざっぱであり、年や月によってだいぶ変わるのですが地図の赤線の外側、赤の矢印方向は冬に雪が特にひどい地域です。
東側は江別市付近、北側は札幌市内でも麻生付近、西側は手稲付近がおおよその境界となります。
南側の加筆がありませんが、真駒内を過ぎてやや定山渓方面の藤野付近から雪がひどくなります。
冬の小樽はびっくりするくらい吹雪がひどいです。小樽市は日本海に面していて南側は山が迫っています。
海からの風をもろに受ける土地ですので車の運転は恐怖を感じるほどの時もあります。
また東側の江別を過ぎて岩見沢市も雪がひどく、道内有数の豪雪地域だと思います。
岩見沢市は冬にたまにですが、自衛隊に救援要請を出しますし歩行者用信号機が埋もれるほど積もることがあります。
大体高さで4mくらいでしょうか?
そして岩見沢市を過ぎて更に東に行き美唄(びばい)付近も雪がひどいです。
でも美唄を過ぎて旭川方面に向かうと雪が途端に少なくなります。
北方面は石狩市の吹雪もかなりひどいです。生活されている方は偉いなんて私的に思ったりするほどです。
以上のような特色は地形に関係しています。
吹雪がひどい地域はやはり日本海側からの風を遮る山が無かったりするからなのです。
だから札幌市内でも地域によってかなり差が出てきます。
札幌南西部にある定山渓温泉などは山の中で気温が低く雪も多いのですが、ホワイトアウトになるほどの猛吹雪は小樽、岩見沢、石狩市方面に比べたら少なく感じます。
海からの風や雪雲が山で遮られているからなのでしょうね。
札幌市内でも中央区、南区(実は定山渓温泉も南区だが)などは札幌市西側にある手稲山が雪雲を遮っているとテレビで気象予報士が言っていました。
でも雪雲や風などは年、月、日などによって方向が変わるので一概に言えないところがあります。
しかし上述した都市は冬は吹雪がひどいと覚えておいて間違いはありません。
冬にそのような地域に行くときはやむ負えない場合を除き、電車やバスを使うことをおススメします。
猛烈な吹雪の時は本当に命の危険を感じますよ。
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