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冬用ワイパーは絶対に必要?

冬用ワイパーについて

車関連で雪国だと冬直前にすることと言えばタイヤ交換とワイパー交換となると思います。

雪が降ってからでは遅いので早めにする必要がありますがタイヤ交換は命直結なので絶対必須ですが、ワイパーに関してはどう思いますか?

雪国の方はもちろん、そうでない地域の方で「必須」とお考えではと思います。

 

もちろん構造上から言っても冬用ワイパーにした方がメリットが大きいですが、でも私的な考えとしては「必須ではない」と思うんです。

関東から北海道に引っ越して来て7冬経験した私は実は冬用ワイパーに交換したことが一度もありません。

そして一度も不便に感じたりトラブルを起こしたこともありません。

でも自分の車以外では冬用ワイパーの使い勝手は知っています。

 

冬用ワイパーは見た目は以下のようにゴムで全体が覆われたような構造になっています。

ゴムで全体が覆われているので、可動部に雪が入って凍結したりする心配がなくなりますし、ゴムの部分が大きいのでガラスの雪を除去するのに有利な構造となっています。

メーカーによってはデザインや構造に違いはありますが、基本的にはゴムや樹脂で可動部も覆われているのです。

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引用元: 介護職員きよのパペット ライフ 様

http://blogs.yahoo.co.jp/kytk1009/20832008.html

 

冬用ワイパーの特性と誤解

冬用ワイパーの特性として主なものを上げると、

ゴムが柔らかくガラスとの接触面積が大きいので雪の除去に効果が大きい。

可動部が全てゴムや樹脂で覆われているので雪や氷が詰まって動作に支障が出ることが少ない。

雨でも夏用ワイパーと殆ど変わらずに使うことが出来る。

柔らかいゴムの特性で夏の気温が高い時期だとゴムが溶けてガラスにくっついてしまう事がたまにある。

夏用ワイパーと比べて価格がやや高い(最近は大きな差は無くなって来ています。)

などです。

 

「ガラスにくっついてしまう」というちょっと厄介な問題がありますが、北海道では夏も冬用をつけっぱなしの車を見ることがあります。

交換しないのは恐らく面倒だからと思いますし、たまたま今までガラスにくっついたことが無かったんだと思います。

でも夏でも駐車時はガラス面から立てておけばくっつくトラブルはない、という人もいます。

走行中は前面からの風でワイパーが冷却されるから問題は無いのでしょう。

でもこれは使う人の環境によって大きく左右されるので夏も冬用ワイパーを使う事はおススメできません。

 

「誤解」についてですが、「冬用だと雪や氷がしっかりととれる」「ゴム部分が大きいので雪がたくさん積もっていても大丈夫」という部分に私は大いなる疑問を感じます。

先に述べたように自分の車に装着したことないのにこんなこと言うのは大変に恐縮なのですが、ちょっと違うなと思うんです。

もちろん借りた車ではさんざん冬用ワイパーは経験していますよ。

 

まず「雪や氷がしっかりとれる」ですが、確かにゴムの部分が大きいので1回で採れる量は夏用よりも多いと思います。

でもドサッと一度にたくさん採れるわけではないです。それに製品にもよりますが、決してゴムが広い面積でガラス面にべったりと密着しているわけでは無いので思ったより雪が採れないというのが実情です。

それと氷に関しては夏用と大差が無い気がします。

 

後者の「・・・雪がたくさん積もっていても大丈夫」ですが、これもどうかな?と思います。

理由ですが「雪がたくさん積もる」というのは積もった雪の重量が大きいという事です。

大きい重量のもの(雪)を取り除くにはそれなりの「力」が必要です。

ワイパーを冬用に変えても車体についているモーターの力が強くなるわけでは無いんです。

だから「冬用ワイパーはたくさん積もった雪を簡単に落とすことが出来る=雪を除去する力が強くなる」と勘違いする人もいるのです。

たくさんの雪や氷を無理にワイパーで落とそうとするとワイパーを動かすモータの負荷が大きくなってモータの故障や寿命を縮めることになるのです。

子供の頃にやりませんでしたか? 模型用モータに電池をつないで回しながらモータの軸を手や何かで抑えると段々モータが熱くなって終いには煙が出て来てモータが焼き切れてしまうという経験を。

たくさんの雪や氷をワイパーだけで落とそうとするのはこれと同じことなのです。

だから雪や氷の塊をワイパーだけで落とすのは良くないのです。

ワイパーで雪や氷を落とす前に・・・

あまりにも当たり前の事なのですが、ワイパーを動かす前にフロントガラスの雪や氷をきれいに落としましょう。

これが基本中の基本です。でも私よりもはるかに長く北海道に住んでいる方々もこれをやらずに少しだけ雪を降ろしたらいきなりワイパーを使う人が多い気がします。

これも単に面倒だからでしょう。

 

特に氷はワイパーをあてにすべきではありません。

ガラス面に貼り付いた氷を無理にワイパーで除去しようとするとワイパーやフロントガラスを痛めてしまいます。

氷も雪と同じように最初に除去すべきなのです。

氷の除去は解氷スプレーを使うか(真冬は相当な量が必要)、ヒータで窓ガラスを温める以外に方法はありません。

たまに北海道でも見かける「熱湯を窓ガラスにかける」は絶対にやってはいけません。

熱によるガラスやボディ金属部の収縮でガラスに負担をかけるので最悪ガラスにひびが入ったりすることがあります。

 

まず雪と氷をきちんと落としてからワイパーを使いましょうね。

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さて走り出す前に雪と氷をきちんと除去すればあとは吹雪の中を長時間走っても冬用ワイパーでなければダメという事はありません。

本記事の冒頭でも書いたように私は北海道で7冬を夏用ワイパーだけで過ごして来て不便を感じたことがありません。

ワイパーの可動部や関節部が凍結して動かなくなったこともありません。

 

でも「だから冬用ワイパーは不要」だとも言いません。

本記事の意図するところは「冬用ワイパー不要論」ではなくて、「ワイパーを使う前にきちんと雪と氷を落としましょう」ということと、「冬用ワイパーで大量の雪や氷を落とすのは駆動用モータに負担をかけて寿命を短くするだけである」という事なのです。

 

ですからこれから雪国に初めて引っ越す、家は雪国ではないがスキーなどで豪雪地帯にドライブするという人は迷ったら最初から冬用ワイパーを買えばよいですが、上記の「最初に雪と氷をきちんと落としてから」を守って欲しいのです。

そのようにすればずっと夏用ワイパーで困る場面というのはそうそう無いと思います。

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