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野幌森林公園(札幌市)

野幌森林公園は札幌都心にほど近いオアシス

札幌市民にはとても馴染み深い場所でありながら、道外からの観光客は比較的少ないのが「道立自然公園野幌森林公園」です。

札幌市に2泊くらいしてもこの公園を訪れない方は多いかもしれません。

でも時間が許せばぜひ訪れて頂きたい場所です。

札幌駅、大通、すすきのといった札幌中心地から約14km(道路距離)、車で30~40分という至近距離でありながらいきなり広大な原生林が現れます。

札幌中心地と旭川を結ぶ国道12号線を東に走り、新札幌駅界隈を抜けて2km走ると「野幌森林公園」の看板が見えますのでそこを右折して500mで「記念塔前駐車場」があります。

この他にも駐車場は「博物館前」、「開拓の村前」、「昭和の森野幌自然休養林 登満別駐車場」、「野幌森林公園大沢口駐車場」、「道立野幌総合運動公園駐車場」などがあります。

札幌でレンタカーを借りなかった方、冬の運転に自信のない方はJRを利用して札幌駅から15分ほどの森林公園駅からバス、または徒歩でも1kmという近さです。

また新札幌駅からもバスがあります。(JR森林公園駅を経由します。)

 

以上の駐車場及び野幌森林公園への入場は一切無料です。

但し後述の「北海道博物館」と「北海道開拓の村」は入場料がかかります。(こちらも駐車場は無料)

(冬季は一部の駐車場の閉鎖、または付近の代替え駐車場の利用となることがあります。)

広大な野幌森林公園を楽しもう!

野幌森林公園は驚くほど広大な敷地ですが、ほとんどがうっそうとした原生林です。

でも博物館や開拓の村などの施設もあり1日たっぷりどころか1日では全て見れないほどの規模です。

主な施設をご紹介しましょう。

百年記念塔

1970年(昭和45年)に作られた高さ100mの塔で、野幌森林公園のシンボルとなっています。

札幌市は中心地を除きあまり高い建物が無いので市内のやや高台であればどこからでも見ることが出来ます。

8階(高さ23.5mの場所)に展望室がありますが、2017年2月現在立ち入りが制限されているようです。

行こうと思っている方は事前に北海道博物館総務部(011-898-0456)にご確認された方がよいと思います。

 

以下の写真はクリックで拡大します。

北海道博物館

1971年に開館した「北海道開拓記念館」と1994年開所の「道立アイヌ民族文化研究センター」が統合して2015年4月に開館しました。

建物自体は「北海道開拓記念館」のものですので既に築46年経っています。(2017年2月現在)

煉瓦作りの重厚な建物は今でもそんなに年数が経っているとは思えません。

北海道の歴史と生活、文化、人が住む遥か以前の様子など北海道に関するあらゆることを学ぶことが出来ます。

ぜひ行って頂きたい博物館です。

↓クリックで拡大します。

自然ふれあい交流館

大沢口という入口を利用するので百年記念塔からは少し離れていますが、公園内の遊歩道で百年記念塔から歩いていくことも出来ます。

ここでは野幌森林公園の自然を学ぶことが出来る多くの書籍や展示のほか体験学習なども実施されています。また木の枝を使って工作をしたり親子で楽しめるコーナーもあります。ここも入場無料です。

↓クリックで拡大します。

開拓の村

北海道の開拓使が入った時からの建物が再現されて一つの街になっています。

馬車軌道もありこれに乗って当時の街並みを忍ぶ事も出来ます。

冬は馬そりに乗ることもできます。

展示されている建物どおしが非常にゆったりとした配置となっていて、さすが土地が広い北海道だなと感じます。

(ただし開拓時代にこんなに土地を贅沢に使っていたかどうかは分かりませんが)

開拓の村自体の面積も広く展示物も非常に多いので初めて野幌森林公園に来る方は、ここと北海道博物館だけでも良いかもしれません。

(いずれの写真もクリックで拡大します。)

↓入口(旧 札幌停車場の建物)

野幌森林公園は自然の中の散策が一番!

とにかく野幌森林公園は深い森が特徴です。単に歩くだけでも森林浴はもちろんですが、多くの野鳥のさえずり、小動物との出会いなども普通に体験できます。

キタキツネ、タヌキ、エゾリス、エゾフクロウ、ユキウサギなど札幌中心街から30分強の場所でありながら大自然の中でしか会えない動物にも会えるのです。

数か所に池もありますし小川も流れているので水鳥の観察も出来ます。

これらの体験は冬でもほぼ同様です。ぜひ季節問わず訪れてほしい場所です。

(いずれの写真もクリックで拡大します。)

              ↓新札幌方面

 

気を付けてほしいこと

野幌森林公園を訪れる方にいくつか気を付けてほしいことがあります。

いずれも当たり前のことばかりです。

 

・野生動物や植物を捕獲したり傷つけたりしない。

・季節問わず散策路から逸脱しない。

・火気厳禁。歩きたばこなどもってのほか。火災が起きたら取り返しがつかない。公園の周辺は住宅密集地でもある。

・ごみを絶対に捨てない。

・特に夏季は虫が多いので肌の露出に気を付けること。必要に応じて虫除けスプレーをつかうこと。但し蚊取り線香などを持ち歩くことはしてはいけない。

・漆など肌がかぶれる植物もあるので気を付ける。

・キノコが非常に多くあるがけっして採ったり食べたりしないこと。

その他の情報

道立公園だけあって休憩所や博物館などの施設は充実していますが、それらの施設を離れた場所(散策路など)はトイレがかなり長い距離を歩かないとありません。入園時にパンフレットや地図などで調べておいたほうが良いです。

散策路の案内立て札には「〇〇まで4km」とか普通に書いてあります。

 

北海道は札幌の中心地からかなり近い場所(例:ススキノから3km程度の藻岩山なども)でもヒグマの出没があり、小学校の集団登下校が行われることもたまにあります。(うちの子供の学校もありました)

基本的に北海道の森林でヒグマが出ないところの方が少ないのです。

しかし野幌森林公園は全周をほぼ住宅地で囲まれているので知る限りではヒグマの出没は無いようです。

でも公園の南部は道路なども隔てているとはいえ支笏湖などに通じる山間部に繋がっています。

ですので今後も絶対にヒグマが出ないとは誰も言い切れません。ですから最低限でも散策路から逸脱はしない方が無難です。

 

また近年北海道全土(実は日本全国)で問題になっていますが、アライグマがあちこちにいます。

アライグマはもちろん外来種ですが昔アライグマを扱った某アニメのせいで多くの人がアライグマをペットとして購入し、大きくなったらその凶暴さに手が負えなくなり自然に放してしまった個体が爆発的な繁殖をしたのです。

野幌森林公園でのアライグマの目撃例は分かりませんが、住宅地にも出ますのでこのような深い森の公園に出ないわけがありません。

アライグマは大変に凶暴な猛獣であり、人間の指を噛切ったり猫を襲って食べたりします。

ですから万が一アライグマに遭遇してもそばに寄ったり、ましてや触ろうなんて思ってはいけません。

 

以上気を付けて頂きたい事もありますが、野幌森林公園は札幌中心地からとても近くて思う存分楽しめる公園です。

ぜひ札幌を訪れた時は行って頂きたいと思います。

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