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恐ろしい高速道路の対面通行

対面通行の恐ろしさ

人口希薄な北海道でも高速道路/自動車専用道路は非常に充実していて開通しても通る車はまばら、という道も多いのですが何故か道路建設は止まりません。

全国的になのでしょうがわずかな車の利便性のために税金を大量投入というのは理解に苦しみます。
それでいてJR北海道には皆口を出すだけで救いの手は差し伸べられませんからね。

北海道の高速道路は主要幹線である札幌近辺の道央自動車道札樽(さっそん)自動車道でも最大で片側2車線しかありません。
ちょっと田舎に行くとすぐに片側1車線の対面通行になります。

でも一般道は片側4車線とかがあったりするのです。しかも田舎の一部区間とかでも。

車線数はともかく対面通行の恐ろしさは今に始まったことではありません。

全国的に残っているのは「将来片側2車線にするために取り合えず今は1車線である。」ということらしいのですがまったく納得がいきません。

将来的に、といっても何年後はまったく示されていないからです。多くの道路は開通後20年以上経っても1車線のままです。

一般の企業活動だったら「将来的に」なんて曖昧な表現で事業計画を立てることなんて許されません。
でも高速道路は許されちゃうし、いつの日か2車線にするので今は中央分離帯も簡易な柔らかいコーンだけにしておく、というのが実態です。

あんな柔らかいコーンで車の接触に耐えられるわけもなく、実際にこの「中央分離帯」を乗り越えて反対車線との正面衝突が後を絶ちません。

私は、「この先対面通行」という看板を見るとちょっと緊張します。
対面通行区間は原則70km/h制限ですが、実際多くの車は90km/h以上で走っています。

こんな速度で正面衝突したらまず助かりません。もちろん70km/hでも殆ど助からないでしょう。

しかも冬道でスリップしたら車体がどこに飛んでいくかわかりませんね。

対面通行区間の走り方

走り方、といっても特別なことはありませんが基本は「制限速度を守る」ということと「きちんと真ん中を走る」の2点ではと思います。

「交通の流れに乗るのがベストであり制限速度を気にするのは危険」という人も多いのですが、速度よりも車間距離に問題があるのではと思います。

速度を気にしない人は低速度だろうが高速度だろうが車間距離はあまり気にしないからです。
つまり自分の感覚で走るので速度が上がったから車間距離を広くとろうという意識が働く人は少なく思えます。

また「片側1車線のような区間では警察は速度取締りをしない」という人がいますがこれは間違いです。
真後ろに付いていたり道の横に隠れていた警察車両は速度測定後追いかけてきて安全な場所で停車させます。

だから速度取締りなんてどこでもやるのです。

また真ん中を走るということは当たり前だけど出来ない人も多くいます。
北海道のちょっと狭い道を走ると分かりますが、なぜかセンターラインよりを走りすれ違う時に「ミラーをこするのでは?」と思うほど接近する車が多くいます。

でも車体幅に対する感覚が優れているからこういう走りをするわけではないのです。
実はこういう走り方をする人ほど車体感覚が劣っています。

つまり端っこに車体を寄せられないんです。路肩が怖いから真ん中よりを走るのです。

これは対面通行の高速道路でも同じでセンターのポール側によって走る人も多くいます。
ちょっと気を抜いたらすぐに反対車線に飛び出してしまいます。

また道路の左右の路肩側は冬は凍結していることも多いので端を走るのは危険です。

でも冬の北海道では(特に4WDのクロカンやスポーツタイプの車が多い)片側1車線の道で追い越しをしようとする危険運転の車がたまにいます。

除雪した雪を置いておけるように路肩が広い部分が多いので、そこを利用して追い越そうとする輩です。

危険極まりないのですが、「俺はうまいから」という過信から来ているのでしょう。何度もこの経験をしました。
絶対にやめていただきたい危険行為です。

また1車線区間では2車線以上の区間に比べて車間距離を詰める車が多いと思います。
理由は早く前に出たいからです。数分走れば追い越し車線があるのに数分が我慢できないんですね。

冬の凍結路面だったら追突の危険が極めて高くなります。



明るい兆しも見えてきた対面通行区間

国も対面通行区間の正面衝突の多さに黙っていられなくなったのでしょう。

昨年から一部の区間ですが特殊な強度の高い金属のロープを中央分離帯に張って接触する車が反対側に飛び出さないようにする実験を開始しました。

北海道では特に対面通行区間での正面衝突が多いと言われている道東自動車道での実験では正面衝突がゼロとなったそうです。
事前実験のとおりロープに車が接触しても弾き飛ばされて反対側車線に飛び出すことはないとのこと。

これを機に残りの対面通行区間、そして全国に一刻も早く設置して頂きたいと思います。
あまりにも遅すぎましたが今からでも早急な設置を望みます。

でも最後はドライバーのマナーに頼らざるおえないと言うのが事実ですのでより緊張をもって運転してほしいと思います。

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