車を長持ちさせるには?
車を長く安全に乗るには?
こんなこと判っている!と言う人がドライバーには多いでしょう。
つまり「整備車検を受ける。」、「日常点検をしっかりする。」、「オイルなどの油脂類を定期交換する。」など色々とあると思います。
全て正解です。
敢えてこのサイトで取り上げることでもないかもしれませんが、本記事では「北海道で車を長く乗るための知恵と工夫」、「多くの人が誤解していること」、「意外と知られていない事実」などについて言及します。
北海道で車を長く安全に乗るには?
事故の多い北海道ですので制限速度やその他多くの法律やマナーを守ることは最低限行っているという前提でご説明します。
ごちゃごちゃしていると判りにくいので過剰書きにします。
1.車体の錆に注意
冬の間は道路に(高速、幹線道路、生活道路、大規模駐車場なども)むせ返るほどの大量の融雪剤(塩化カルシウムやナトリウム)を撒きますので、ボディーに塗装が剥がれた状態の傷があって、その傷を放置するとボディが酷く錆びます。
北海道では鉄板に穴の開いた車やトラックも多く見ます。
(ここまで酷いのは殆どが業務車両か個人の下駄代わりの車)
傷が付いたら直ぐに洗浄して錆止め剤を塗り、さらにタッチペンで補修するなどが必要です。
以下の関連記事をご参照下さい。
2.走行距離に見合ったメンテナンス
北海道はとにかく広く、ちょっとした買い物に出かけただけで往復100km以上なんて普通のことです。
例えば以下のような看板・・・
(既に撤去されている可能性あります。)
「ちょっと買い物に」と出かけただけで往復230km。
これはどのくらいの距離かと言うと、
(以下は直線距離ですので道路や鉄道ではさらに3~5割増しになります。)
・東京から西へ: 富士市付近
・東京から北へ: 矢板市のやや南側または日光
札幌市を中心に半径115kmの同心円を引くと以下となります。
(クリックで拡大します。)
画像引用元: 白地図専門店 様
http://www.freemap.jp/
スーパーへの買い物が日常的にこれほどの方は北海道でもさすがに殆どいないのですが、「ちょっと出かけてくる」で100~200kmはごく当たり前の距離なのです。
私が東京から北海道に来て驚いたことの一つに【車の走行距離がいきなり倍になった】ということがあります。
特別遠出をしなくても普段の買い物、送迎等なのに走行距離が2倍です。
毎年申告している自動車保険会社への年間走行距離も2倍、それに伴い保険料もややアップということになりました。
このように日常の走行距離が多いと言うことは、エンジンオイルを始めとする油脂類の交換には気をつけたほうが良いでしょう。
頻度を上げろと言うことではありません。東京や大阪などで暮らしていて滅多に遠出をされない方はディーラに行った時に黙っていても交換してもらえるから、と油脂類には無頓着になりがちです。
でも北海道では走行距離が伸びますので、メーカーやディーラーの推奨交換時期を気にするようにすべきです。
他にも走行距離が増えると以下を気をつける必要があります。
・時間(日にち)に対してのタイヤの磨耗が早くなる。
・バッテリーへの負担が増える。特に冬場。
・ドライブシャフトブーツなどへの負担も増えるので走行距離が多い、年数が経ったと思ったらディーラで点検してもらったほうがよい。
ただしこのブーツは一部の方が言われるほど傷むものではなくて、20万km走っても傷さえ付いていない車も珍しくはない。
しかし走行中に亀裂が入ると大きなトラブルになる可能性が高い部品である。交換時はメーカー純正品を使うと1箇所でも数万円の出費となるが、サードパーティー製品でブーツを半分づつ分割して交換出来るものがあり、これだと1~2万円弱で出来ることがある。
このサードパーティー製部品もディーラで扱っているところもわりとあるので聞いてみるとよい。
・ウォーターポンプのトラブルも置きやすくなる。
ポンプの故障は滅多になく廃車まで交換不要の場合も多いが、ホースとの接続部に水漏れが生じる事が稀にあるので注意。
などでしょうか。
しかし日本車の場合は驚くほど耐久性が高く、私の車も東京で買って北海道で走りまくり既に12万kmに達しますが消耗部品交換以外のトラブルは皆無です。
一番大切なのはディーラで定期点検を受けること、整備車検を受けることです。
たまに「車検に整備は不要」と言う人がいますがまったくの間違いで、機械工学の面からいってもあってはならない発言だと思います。
3.低負荷で運転する
意味が判らない、判りにくいという方が多いと思います。
判りやすく言うと、「無駄にエンジンの回転をあげない」、「不要なブレーキや強いブレーキをかけない」ということです。
今の車は本当に壊れにくく(特に日本車)、よほどのことをしない限り高回転で回したり強いブレーキをかけても直ちに故障に繋がることは殆どありません。
但し以下のようなことを誘発します。
・エンジンを高回転で回す癖をつけていると、オイルが汚れやすくなり交換時期をしっかり管理しないとエンジン内部が汚れやすくなる。
・高回転で回すと言うことは必然的に燃焼室の温度が上がるので、各種シール類などの劣化も早くなる。
・変速機も負担が増えるので劣化促進の原因にもなる。
・ブレーキをやたらと踏む癖、強いブレーキをかける癖があると当然ブレーキパッドやディスクなどの磨耗が早くなるので交換周期も早くなり維持費がかかる。
・ブレーキフルードの劣化も早くなる。
他にも様々な弊害が考えられると思います。
但し通常の運転をしている人よりも維持費がかかるというくらいで特段に車の寿命が短くなるとは言えません。
しかし高価なエンジンを大切に使いたい、なるべくメンテナンス費用を抑えたいと思う方はとにかく【高負荷運転を避ける】事が賢明です。
AT車だとトルコンのすべりがありエンジン回転数と車速の伸びが必ずしも一致しないのでアクセルを強く踏む人が多い感じがします。
(これはCVTでも同様)
エンジンはどんなに高性能・高出力のものであっても低負荷運転が一番寿命を延ばすのです。
車は高出力のスポーツカーであっても、エンジンから見た負荷は荷物・乗客満載のトラックやバスに比べたら遥かに小さな負荷しかないのです。
だから非常に早い加速が得られるのです。
車体重量もたかだか1.数~2tしかなく、車体自体もとても軽いのに100~数百馬力ものエンジンを積んでいるのですから高速道路を法廷速度を大きく上回るような運転をしなければ極めて軽負荷の乗り物なのです。
だから無駄に回さないことがエンジンの寿命や部品交換時期を伸ばす効果が大きいのです。
参考までに産業用エンジン(発電機、大型船舶、機関車、気動車など)は本来のエンジン出力よりもわざと出力を落として使うことが多く、よく言われるのは「エンジン出力を10%落とすと寿命が30%延びる」というものです。
条件にもよりますが、この考えは車にも当てはまります。
また高負荷=温度上昇ですから「10度温度が上がれば故障率は2倍」になります。
(アレニウスの法則)
急発進をしないようにしましょう、とよく言われるのは「高負荷運転をしない」ということと同じなのです。
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