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オロロンライン

オロロンラインは道内で一番美しい海のドライブルート

小樽市~札幌北部の石狩市からずっと日本海側を通り稚内市に抜ける約290kmのルートは「日本海オロロンライン」(以下、オロロンライン)と呼ばれ、絶景ともいえる海岸線をひたすら走る夢のようなルートです。

正確には国道337号線、5号線、231号線、232号線、道道106号稚内手塩線を通るルートをひとまとめにした愛称がオロロンラインなのです。

↓オロロンラインが通る主な都市

画像引用元: 白地図専門店 様 の北海道地図に加筆
http://www.freemap.jp/

このオロロンとは日本海の天売島(てうりとう)に生息するオロロン鳥から取った名称です。
(泣き声がオルルーンと聞こえるらしい)

オロロン鳥はウミガラスの別名だそうですが、現在は北海道でも殆ど見られなくなってしまった貴重な鳥のようです。

↓ペンギンみたいな容姿

画像引用元: Wikipedia

オロロンラインの主な景勝地と観光地

どこが景勝地、観光地かと聞かれれば「オロロンライン全線」と答えたくなるほど素晴らしい景色が途切れることがありません。

しかし例えば函館、釧路、十勝、知床などのように著名で多くの観光客が常に来るような場所はほぼ皆無です。
目立たない存在の場所ばかりなのですが、手付かずの自然、ありのままの海岸線の美しさは最高の贅沢だと思います。

特に夏は目にまぶしいほどの青い海とさわやかな北国の涼風、心を奪われるほどの美しい夕陽などこれだけで十分と言えるほどです。

特にずっと日本海側の海岸線を走りますので、朝小樽や札幌市を出てひたすら走れば夕刻には日本海に沈む美しい夕陽を堪能出来ます。

青い海と空以外は何もない贅沢(石狩市付近)

↓札幌中心地から40~50分の石狩市にある
「はまなすの丘公園」





雄冬(おふゆ)

石狩市と留萌市の中間付近にある小さな集落です。
ここでの観光は展望台と岬くらいなのですが、実は隠れた秘境なのです。

なんと1981年までは完全に陸の孤島で道路が石狩市や留萌市の各方面とは繋がっておらず、留萌市の少し手前にある増毛町まで1日1便の船を使うしか交通手段が無かったのです。

その後も冬季通行止めや崖崩れなどが何回もあり、現在のように通年に渡り安定した交通が確保出来たのは1992年以降だそうです。

さらに1978年にやっと電話回線の自動化が北海道で最後に達成されました。
つまりそれまでは電話も交換台での呼び出しだったようです。

今はいつでも気楽に行ける場所ですが、陸の孤島が解消されてそんなに年月が経っていませんので、展望台を始め街をぶらついてはいかがでしょうか?

↓展望台から見た雄冬の集落

留萌・増毛では・・・

(るもい、ましけ)

大きな町ではありませんが、食事処がたくさんあり海の幸をふんだんに食べることが出来ます。
石狩市を出て最初の大きな町ですので、ここで昼食を採られると良いと思います。

ウニ、ホッケなど北海道ならではの多くの海産物が安く美味しくいただけます。

また廃止されてしまいましたがJR留萌本線の終着駅だった増毛駅(ましけ)は多くの映画やドラマの舞台となった場所ですのでぜひ訪れて欲しい場所です。

ここはオロロンラインの途中にあり、留萌市中心街からも16kmほどの距離です。

↓以下の2枚は2011年5月に撮影した増毛駅
(この2枚はクリックで拡大します。)





留萌~小平~羽幌

留萌を過ぎて小平(おびら)あたりまで走るとさすがに疲れてくると思います。
でも海岸線を何処まで走っても終わらない風景はまさに広大な北海道ならではです。

小平や羽幌(はぼろ)でも海の幸を堪能できますし、羽幌では宿も数箇所ありますのでここで泊まってもよいと思います。

羽幌からは天売島、焼尻島へ行くフェリーも出ていますので時間が許せば島に渡ってもよいし、宿で沈み行く夕陽を眺めるのも良いでしょう。

羽幌~幌延(ほろのべ)~稚内

この付近はさらに街や集落が激減し、風景もさらに荒涼としたものとなります。
まさに最果てに来たという感じです。

天塩町付近から見れる利尻富士の美しさは絶句してしまいます。

そして日本海の強い風を利用した数多くの風力発電機が道沿いに立っていて、その大きさに圧倒されてしまいます。
風力発電機に見とれて事故を起こさないように注意しましょう。

なお途中の幌延では食事も出来るし宿も数件あるようですが、留萌や羽幌ほど大きな町ではありません。

羽幌を出ると次に大きな街は稚内市と言うことになります。
この距離は約130kmもあります。

ですので食事や買い物、宿泊に関しては出発前に十分に調べてから行く必要があるのです。

オロロンラインのまとめ

オロロンラインははっきり言って道内の著名観光地に比べるとずいぶんと知名度は低く地味な場所です。
でも手付かずの大自然と潮風を存分に楽しめます。

全区間は長いですから一部区間だけでもぜひ走って頂きたい場所です。

但し、冬は避けることを薦めます。
ずっと海沿いですので、吹きさらしの猛吹雪、それに伴う路面凍結、ホワイトアウトなど大変危険な道路に豹変するのです。

冬以外はどの季節も楽しめますが、やはり一押しは夏です。
吸い込まれるような青い空と海は1日見ていても飽きないほどです。

夏は絶対1度は行って頂きたいですね。

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