新千歳空港へ札幌から行く時の注意!
新千歳空港へ札幌からすんなり行くのは難しい
(本記事は新千歳空港でレンタカーを返却される方を対象にしています。)
楽しい北海道旅行、ドライブを終えて新千歳空港から帰路に着く場合、最後の最後まで気を引き締めないと大変なことになります。
何かって?それは飛行機に乗り遅れることです。また札幌や他の観光地を出発する時に「お土産は空港で買えばいいや」が出来なくなります。
理由は、
1.札幌市内から高速に乗るまでの時間
2.レンタカーを返却して空港ロビーに着くまでの時間
3.搭乗手続きに要する時間
です。
一番問題が起きそうな事例は最終日に札幌市内で宿泊して翌日は帰路のみの場合となります。
つまりホテルから高速のICまで市内を走るのに要する時間がとても掛かることがあるということです。
私の友人もイベントがあったりピークシーズンでもないのに市内でかなりの大渋滞に遭遇して飛行機がギリギリで大変だったと言う経験をしています。
このようなことがあるので現在札幌市では市内中心部から高速のIC(札幌北ICなど)までバイパスを作る検討を開始していますが、実現はいつのことやら、と言う感じがします。
なお以下の数字は新千歳空港A/B駐車場付近のマップコードですので、よろしければカーナビに設定してお使い下さい。
113 741 558*77
札幌市内から高速のICまで
(以下の文字のリンクは特記事項がない限りGoogle mapに飛びます)
札幌市内のホテルに泊まる方の殆どは、「札幌駅近く」、「大通公園~すすきの~中島公園付近」だと思います。
もちろんこれらの場所のホテルが取れずにもう少し外れの方(北24条方面、新札幌など)に泊まられる方も多くいらっしゃることでしょう。
しかしいずれに泊まるにせよ、市内中心地及び界隈から高速のICに乗るには時間に余裕を持たないと痛い目にあうことがあります。
出発地(ホテル)から高速ICまでのルートを見てみましょう。
▼札幌駅/大通公園/すすきの/中島公園から
一番無難なのは「創成川通り」をひたすら北上して札幌北ICから千歳方面に高速に乗る方法です。
札幌北~札幌JCTまでは札樽(さっそん)自動車道、札幌JCT~千歳ICは道央自動車道で一本で繋がっています。
(途中に料金所あり)
大通公園の東端、「さっぽろテレビ塔」付近からICまでは約4.5km、渋滞なしで12~15分です。
地図は以下をご覧下さい(クリックで拡大)
出典:Google mapに加筆・切り出し
混雑する区間は大通公園~北8条通と交差する「北7西1交差点」までで、つまり札幌駅付近の南北が混むということです。
特に土日祝日は昼間からかなり混雑します。理由は駅周辺のデパートや店舗の駐車場を利用する車で溢れるからです。
それに混じって大型観光バスも隙間に入って来ます。
片側3車線ありますが真ん中を走るようにして下さい。
左側を走ると駐車場への行列に巻き込まれますし、右側車線は途中の幾つかの交差点では右折専用レーンとなるからです。
上記区間を避ければ特段に混む場所はありません。
但し本ルートでも以下の二つの懸念と問題があります。
1.創成川通りに出てしまえば札幌北ICまで比較的早く行けるが、泊まるホテルによっては創成川通りに出るまでに渋滞や多くの信号に引っかかることがある。
また札幌市内は一方通行が非常に多いので(4車線全部一方通行とかも)慣れていないと僅かな距離の移動に時間がかかってしまうし、中心部はタクシーが非常に多く、その合間に大型観光バスが走るので慎重な運転が求められる。
2.札幌北ICから千歳方面に乗ると、「均一区間料金+距離に応じた料金」の2つが加算されて走行距離の割には割高な料金を取られる。
札幌北~札幌南ICまでは「料金均一区間」なので走行距離に無関係に均一料金410円の支払いが必要で、更に札幌南IC~千歳ICまでは距離別料金890円の合計1300円が掛かります。
(いずれも2018年4月現在の通常料金)
この「均一料金制度」というのは先行した首都高速を参考にしたそうですが、何か解せない感じがします。
なお均一料金区間は札幌北ICの2つ西側の札幌西ICから始まっていますのでご注意下さい。
(札幌西IC近くには「白い恋人パーク」があります。)
市内中心地から札幌南ICに行く場合
市内でもやや南部に泊まっていたり、その他の理由で札幌南ICを利用したい場合についてご説明します。
注意: 札幌JCT(IC)と札幌JCT~札幌南ICの間にある大谷地(おおやち)ICは以下の制約があります。
・札幌JCT(IC)
ここから千歳方面/小樽方面の出入り口はありません。出入り口は岩見沢/旭川方面だけです。
・大谷地IC
札幌JCTと札幌南ICの間にありますが、ここから千歳方面の入り口はありません。千歳から来た車の出口と旭川/小樽方面に向かう入り口だけです。
【中心地から札幌南ICへの行き方】
1.すすきの交差点付近から行く場合
すすきの交差点を東方向に走る国道36号線を走り、西友清田店(平岡1-1の交差点)を左折して、道道341号線を3km走ると道央道の高架を跨ぐので直ぐに信号を右折すれば札幌南ICに到着。
すすきの交差点~札幌南ICの距離は約13km、渋滞なしの所要時間は約30分です。
しかし36号線は信号機が多く、また札幌ドームの脇を走りますので大きなイベントがあったりすると思わぬ混雑に遭遇しますので十分な余裕を持って走ってください。
2.新札幌駅付近から行く場合
国道12号線または南郷通りを大谷地方面(南西方向)に走ると札幌新道(国道274号線)と直行交差します。
札幌新道は道央道と平行して走っていますので、札幌南IC方面に左折して約2km走ると札幌南ICに着きます。
12号線ならば約2km、南郷通りならば約2.5kmの走行距離ですが、南郷通りの方が12号線よりもやや空いていますので(時間帯によるが)南郷通りのご利用をお薦めします。
いずれのルートも所要時間は約10~15分で、交通量は多いですがさほど混雑はしません。
ただ信号機の数は多いです。
札幌南ICから千歳ICまで
高速に乗ってしまえばあとは坦々と走るだけです。
距離は27km、標準的な所要時間は17分です。途中には輪厚(わっつ)PAもありますのでトイレや売店などの利用も出来ますし、ここはETCのみ利用できるスマートICも設置されています。
この区間は特段に運転に気をつけるところはありませんが、追い越し車線をかっ飛ばす営業車や大型バス、トラックには要注意です。
千歳ICから新千歳空港
千歳ICで降りたら道道77号線→国道36号線を走り南千歳駅を左に見ながら左車線から新千歳空港方面の分岐に入れば空港に着きます。
距離は約7km、所要時間は10~15分です。信号機はそこそこありますが渋滞はありません。
レンタカーを返却する場所は多くの会社が付近に集まっていますので詳細は割愛しますが、会社によっては空港から大分離れた場所にあって、そこから送迎バスということも多いですので場所を再度確認しておきましょう。
特に他地域で借りて、新千歳で返却という場合は注意が必要です。
なお道央道で千歳ICの一つ先に新千歳空港ICがあり、こちらは空港まで信号機が途中1箇所しかなく交通量も極端に少ないルートですが、札幌方面からだと公称短縮時間が3分なのに110円も余計に払わなければならないので札幌方面からはこのICは利用価値がまったくありません。
苫小牧方面からであればもちろん新千歳空港ICで降りた方が早くてお得になります。
新千歳空港で
レンタカー会社の送迎バスで余裕を持って空港に到着してものんびりは出来ません。
お土産を買うにせよ、食事をするにせよ真っ先に搭乗手続きをして荷物を預けてしまいましょう。
近年新千歳空港は国内外の路線の乗客がうなぎ登りで増えており、シーズンオフでもセキュリティチェックに時間が掛かることが多くなっています。
ましてや短期間に利用客が集中するゴールデンウィークならばなおさらです。
そういう事情もあるので現在新千歳空港では各設備の増設工事を盛んにしています。
一部は工事中のため迂回して通らなくてはならない箇所もあります(2018年4月現在)。
ですので空港について安心せずに早めのアクションをするようにしましょう。
新千歳空港はお土産屋さんもたくさんありますが、羽田と大きく異なるのはセキュリティチェックを通過すると大したお店がないのです。
もちろんお土産や弁当なども買うことは出来ますが、出発ロビーにある多くのお土産屋さんとは比較にならない小規模になりますので、荷物を預けたらセキュリティチェックの前にお土産を買うことをお薦めします。
また飛行機を見学できるデッキは冬期間は閉鎖となりますが、ゴールデンウィークは開いていますし無料で開放されています。
旅の最後の最後であわてないようにしましょうね。
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