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塩狩峠はぜひ行って欲しい!

塩狩峠は行かないともったいない!

塩狩峠(しおかりとうげ)をご存知でしょうか?
旭川から北へ約30km、国道40号線の途中にある峠です。

塩狩駅の場所はこちらです。(Google map)

この峠は三浦綾子さんの小説【塩狩峠】で有名になった場所で、明治42年に勾配の途中で連結器が外れて暴走した客車を停めるために同乗していた鉄道職員の長野政雄氏が線路に飛び込んで自らの体を下敷きにして客車を停めたという話しがあります。

(この事故と長野政雄氏の話しは真実ですが、自ら飛び込んだではなくて単なる転落という話もあるようで、真相がわかっていない部分もあるようです。)

さて冬はこの峠を越えると天候がさらに厳しいものとなります。

でも春~夏は多くの花と眩しいほどの緑があなたを迎えてくれます。
春には桜も楽しめます。

(桜は年にもよりますがゴールデンウィーク終盤~5月第2週くらいです。)

旭川から士別、稚内など北を車で目指す方の多くは道央自動車道で塩狩峠を一気に越えると思いますが、もし多少でもお時間があるのであればぜひ塩狩峠は訪れて頂きたい隠れた名所なのです。

関連記事: 北海道・和寒町は美しい丘の町

 

↓夏の塩狩峠(名寄(北)方面)
(クリックで拡大)

塩狩峠は何があるの?

塩狩峠は多くの観光資源があるわけではありません。
むしろそういう場所は極端に少なく極めて地味な場所です。

以下の2つの航空写真を元にご説明します。
いずれもクリックで拡大します。

引用元:Google mapに加筆・切り出し

↓塩狩峠広域

↓塩狩峠詳細

塩狩峠記念館(三浦綾子旧宅)/塩狩駅への案内看板

場所はこちらです。(Google map)

以下の看板が国道40号線に建っていますが、けっして大きな目立つものではありませんので見落とされないようにご注意下さい。
なお写真後方に写っているコンビニは2018年4月現在営業しておりません。
(クリックで拡大)






塩狩パーキング
国道40号線上の塩狩峠記念館(三浦綾子旧宅)/塩狩駅分岐点より南に900m。
駐車場とトイレがあります。売店や飲料の自販機はありません。
しかしトイレの南側には多くの桜の木があります。

塩狩峠ではここが最大規模のパーキングで、塩狩駅近くでは数台程度しか車を停める場所はありませんし、トイレもここを逃したら北へ6.2kmの場所にある和寒町特産品販売センターまでありません。

(塩狩駅にはトイレはありません)

なお和寒町特産品販売センターには飲料の自販機とレストランもあります。

一方南側は13.2km離れた「セブンイレブン上川比布町(かみかわぴっぷちょう)店」までトイレはありません。
(2018年4月時点の情報)

またはJR比布駅のトイレ利用となります。

飲料の自販機は峠を下りきった蘭留(らんる)付近から比布にかけてところどころで見ることが出来ます。

峠を見下ろす陸橋
ここは国道40号線から車で入ることが出来ます。
塩狩峠記念館(三浦綾子旧宅)/塩狩駅方面の分岐を入り直進(左折すると記念館や駅方向なので)すると行くことができます。

場所はこちらです(Google map)

場所的には国道を見下ろすだけなのですが、付近は一瞬美瑛を思わせる丘があったり、さらに奥に進むと南丘森林公園もあります。
南丘森林公園は人工の貯水池なのですが、大変に深い森林でのんびり過ごすには最適です。(キャンプ場もあります)

↓以下はこの陸橋から写した写真です。
(クリックで拡大)

↓塩狩峠旭川方面

↓陸橋付近の風景

塩狩ヒュッテユースホステル
以前隣接地には塩狩温泉観光ホテルと塩狩温泉ユースホステルがあったのですが閉館し、2013年に線路脇(長野政雄氏殉職の地記念碑の脇)に新しく建ったユースホステルです。
コーヒーを飲みに立ち寄ることも出来るようです。

場所はこちらです(Google map)

長野政雄氏殉職の地記念碑
線路脇にあります。線路との間は柵がありませんので十分に注意をされるようにお願いします。

場所はこちらです(Google map)

塩狩峠記念館(三浦綾子旧宅)記念館
やや登った場所にあります。ここではフリーWiFiを使うこと出来、この電波は塩狩駅や駅反対側の一目千本桜の場所でも使えます。

場所はこちらです(Google map)

↓左側の高台の建物






塩狩駅
峠の駅、という言葉がふさわしい旅情を誘う素敵な駅です。
無人駅で自販機、トイレなどもなく待合室が一つだけです。

付近の民家は現在前述の塩狩ヒュッテユースホステル1軒だけですので利用客は終日ほぼゼロに近い状態です。
そう遠くない将来廃止される可能性のある駅なので早めの訪問をされると良いと思います。

なお車で訪れる際は以下の場所の駐車場をご利用下さい。
(クリックで拡大)

以下の写真も全てクリックで拡大します。

↓春の塩狩駅(右後方が一目千本桜)

↓夏の塩狩駅(右奥が待合室)

↓冬の塩狩駅

一目千本桜
駅東側直ぐの場所にあります。
開花シーズンには美しい桜を楽しめます。

普段は利用客の少ない同駅ですが、桜が咲くと大変多くの人が訪れます。(但し殆ど車利用)





高速道路利用で塩狩峠に行く

これまでは国道40号線を基準にご説明しましたがやはり遠隔地からだと高速道路利用が便利です。

その際は「道央自動車道・和寒(わっさむ)IC」をご利用下さい。

場所はこちらとなります(Google map)

和寒ICを降りると直ぐに国道40号線とぶつかりますので、左折(南)して約4.8km走ると塩狩駅分岐箇所に着きます。

塩狩峠付近も和寒町です。
和寒町は塩狩峠以外も素晴らしい風景がたくさんありますのでぜひこちらの記事もご覧下さい。

国道40号線の注意事項

国道40号線は旭川から稚内まで約300kmもの距離がありますので通過する都市、場所、季節により注意箇所は異なって来ます。
しかし本国道は総じて極端な速度を出す車が少なく感じます。

本当の理由はわかりませんが数え切れないほど通った私が感じることは、「トラックが非常に多い」、「黄色のセンターライン(はみ出し禁止)区間が多い。」、「オービスの場所は極めて限られているが警察が草むらに隠れている。」などの理由があるのでは?と思います。

生粋の北海道民は「制限速度の1.5~2倍に罪悪感を感じない」、「赤信号無視は当然」、「ウインカー出さずに車線変更」など目を覆いたくなるドライバーが多いのですが、なぜか黄色のセンターライン区間は守るドライバーが圧倒的に多いのです。

黄色のラインでのはみ出しは警官の現認のみで取締りが行われますので、田舎でパトカーがいなければ追い越しちゃえ!という人もいるとは思いますが、田舎でも何故か律儀に守る人が多く、よほどのことがない限り黄色のラインでは追い越しはしません。

そういうことも40号線に極端な速度違反車が少ないという理由の一つなのかもしれません。

 

さてでは塩狩峠前後の国道40号線の状況はどうなの?ということですが、南側の蘭留/比布付近から塩狩峠を越えて和寒町市街地に至るまで極端な高速の車は非常に少ないです。

もちろん皆無ではありませんし、特定の車種(ブランド)は決まって飛ばすという車もいます。

しかし総じてマナーはよく車間距離も保っています。

塩狩峠は勾配区間がかなり長いのですが、曲線半径は極めてゆるく、冬でも除雪体制がしっかりしているので猛吹雪で通行止めさえ滅多にありません。

むしろ同区間で気をつけるべきは動物(特にエゾシカ)の飛び出しかもしれません。


塩狩峠は派手なものはなく、かつ自販機やトイレの問題など不便なことも多々あります。

しかし交通が大変便利ですし、旭川からひたすら国道を走っても50分程度で着きますのでぜひ訪れて欲しい名所です。

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