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10月からの北海道ドライブの注意

10月からは更に美しい北海道

鮮やか・華やかな夏が終わり、北海道は徐々に気温も下がり紅葉も少しづつ始まります。

そして札幌市街地でさえ10月下旬には一度雪が降ります。
(ただし、路面がうっすらの年が多く、この雪は直ぐに融けて姿を消し、根雪は12月の半ば近くになってからです。もちろん10月末でも20cmくらい積もる年もあります。)

紅葉は札幌や道南地域(函館など)では10月だとほんのうっすらという程度で、これらの地域が本格的な紅葉を迎えるのは11月中旬くらいです。

でも澄んだ空気、極端に寒くない気候、年によっては紅葉と雪が同時に見れるなど素晴らしい季節の到来です。

観光客も一段落しますので、連休などを避ければ飛行機や宿も取り易く、のんびりとした旅が楽しめます。

 

黄金色に輝く田畑、澄んだ青空・・・

初秋~初冬の北海道の道路や車の状況

この時期は観光客の車も少なくなりますが気をつけて欲しいこともたくさんありますので列挙します。

 

この時期は夏タイヤから冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)への交換時期。
でも雪が降るギリギリまで(10月下旬~11月上旬)交換しない人も多いのです。つまり積雪や凍結路面は夏タイヤでは豪快にスリップするので停まりきれず前方の車に衝突する事故が増える季節です。

タイヤは停止状態で近寄ってみないと夏タイヤかどうかなんて判らないので、11月半ばくらいまでは走っている車の半分強は夏タイヤで停まらない車だと思ったほうが良いです。対策として車間距離を充分にとる、接近して来る車がいたら道を譲るなどの配慮をして下さい。

冬の運転を忘れている人が多い。
雪が降り出してからの話ですが、生粋の道民でも(冬タイヤでも)夏と同じ感覚でスピードを出したり車間距離を詰めたり、強めのブレーキを踏んで事故を起こす車が増える時期なのです。皆半年前の冬の運転を忘れているからです。

札幌近郊でも峠や山間部は朝晩は凍結することがある。
特に中山峠は要注意。降雪が無くても路面がツルツルのこともあります。

札幌市内でも坂道は凍結が始まる季節
凍結かどうかは運転席からは全くわからず、黒く濡れているだけに見えて凍結している(ブラックアイスバーン)箇所もあります。

都市部や住宅地では坂にロードヒーティング(路面下に温水パイプを入れて凍結・積雪を防ぐ仕組み)が設置されている箇所も多いですが、本格的な積雪シーズンにならないと作動させないし、真冬でも近年は燃料代節約のためにロードヒーティングは使わず、滑り止めの砂や凍結防止剤を大量に撒いて代用するという傾向が強くなってきています。

しかしいくら大量に砂や凍結防止剤を撒いても坂道(視認出来ないほどの緩やかな坂も含め)ではロードヒーティングがないと安全に発進や停止をすることが出来ないので、長い制動距離をとる、車間距離を多めに取るなどの配慮が必要となります。

観光バスは相変わらず多い
近年北海道はオフシーズンでも観光バスはあまり減らない感じがします。

理由はインバウンド(海外からの観光客)の増加です。
彼らの多くは異国で慣れないレンタカーを運転する人は少なく(一定数いるが)、観光バスを利用する人が多いです。
高速道路では定期路線の都市間バスに混じってスケジュールがタイトだからなのか、乗用車を一台一台抜いていくような運転をし、一般道でも「裏道/抜け道」といえるような細い道でさえかっとんで行きます。

ホテルに早く着くためか、飛行機に間に合わせるためか判りませんが、時として物凄く乱暴なバスもいますのでシーズンオフでも注意して欲しいです。

 

その他の注意事項は他の季節と基本的に変わりません。

北海道胆振東部地震に関して

関連記事: 北海道・地震情報【番外】

本年(2018年)9月6日に発生したこの地震の影響で通行止め、もしくは通行規制のある道路や地域もあります。

地震の爪跡は甚大であり、一部の道路は来春まで復旧工事がかかる箇所もあると思います。

気をつけて欲しい地域として以下があります。

札幌市清田区の一部(特に里塚方面)

札幌市東区の一部

厚真町

むかわ町

これら以外の地域でも思わぬ場所での道路の陥没や通行止めなどもありえますので、事前に情報を確認することを忘れないで下さい。

また苫小牧や千歳から襟裳岬(えりもみさき)方面に向かう場合は、震源地付近を通りますので、特に気をつけてください。

あと絶対に止めて欲しいのは、被災地の写真を撮るということです。
SNSで「悲惨さを伝えたい」と真面目に考える人もいますが、充分に報道が伝えています。

地震が落ち着いた現在、興味本位でカメラを向ける人と被災者との間でトラブルが連日起きています。

誰だって何時被災者になるかわからないのです。絶対に「見に行ってみよう」とか「写真を撮っておこう」という行動はしないようにお願いします。



初秋以降の運転でさらに気をつけることは?

上述した様々な運転の注意事項の他にはもちろん「スピードを出しすぎない」、「信号や一時停止は守る」などわざわざ書く必要の無い当たり前のことも多くあります。

北海道は季節を問わず信号無視と速度の出しすぎなどによる衝突死亡事故が大変に多い地域です。
原因は「広いから」ではありません。殆どの原因は「過信運転」によるものです。

今一度教習所を思い出して基本に忠実な運転をお願いします。

 

そして更に基本を守った運転を行った上で気をつけてほしいことがあります。

それは野生動物の飛び出しです。

秋は冬眠前、冬眠しない動物でも冬に餌が少なくなる前にたくさん食べておこうと「食」に関して活発になる時期です。

多くの方は「野生動物に出くわすのは山中の峠道」と思っているかもしれません。

ところが北海道は札幌市の住宅街でさえヒグマやキタキツネ、エゾシカが出ます。

それも札幌の市街地から遠く離れた山林ではなくて、ススキノや大通公園といった中心地から僅か2~3kmの住宅地で出るのです!

 

↓ススキノから直線距離で2kmの平岸霊園で。周りは住宅地で山林は遠い。
私の息子が偶然に撮影。場所はこちら(Google map)

 

数年前に中心地に近い住宅地で目撃されたヒグマは「山林から住宅地を抜けて、片側3車線の幹線道路を渡り、さらに路面電車の線路も渡った。」りしているのです!

また近年(今年も)何度も出没が目撃されたのは地下鉄南北線・真駒内駅(まこまない)付近や駅裏の法面だったりします。

車を運転していたらいきなりヒグマが横切ってぶつかったなどの被害も北海道では珍しくありません。
車は硝子が割れて相当な破損被害を被りますが、ヒグマは軽傷のことが多く、驚いて逃げてくれれればよいですが、車が走行不能→ヒグマが向かってくる、ということもありえます。

特に子供連れのヒグマは子供を守るためには列車にも体当たりします。
札幌市内で目撃されるヒグマも子連れが多く、大変に危険です。

なおヒグマやキタキツネはわりとのんびりしていますが、エゾシカは群れでかなりのスピードで道路を横切ります。

衝突したら大変なことになります。
札幌中心部(ススキノ付近)~千歳~苫小牧~室蘭を結ぶ大幹線道路である国道36号線もエゾシカがよく横切るのを目撃されています。

私は幸いヒグマやエゾシカがいきなり飛び出したという経験はありませんが、狸がいきなり飛び出してきて急ブレーキを踏んだことはあります。
また何気なくルームミラーを見たら、100mくらい後方に大きな真っ黒な塊がゆっくりと横断していくのも見ています。つまりヒグマなんです。

 

↓2011年7月。札幌のやや郊外の幹線国道から100mほど横に入った道で。
人物は私の子供ですが、100mくらい後ろに黒いものが写っていますが、これはヒグマなんです。帰宅後に気がつきました。
(この写真はクリックで拡大します)

 

人口約200万人の札幌でさえこうですから、郊外や地方都市に行けばなおさらです。

北海道は都市部に隣接した地域で、幹線道路であってもいきなり動物が飛び出すことを知っておいて欲しいです。

秋口は特に要注意なのです。

 

↓キタキツネは何処でもいます。
札幌駅直ぐそばの北大植物園にもいますし、車が信号で停まっただけで寄って来たりします。
(実際に私の車に寄って来た固体です。)

↓札幌(他の都市も)では小学校高学年ではこのような授業があります。
私の子供が貰ってきたプリントです。
(この写真もクリックで拡大します)


以上のように、秋から初冬は様々な注意点があります。

特に動物に関しては道外の方は驚かれたのではと思います。

しかしこれからは夏にも負けず劣らずの素晴らしい季節ですので、安全第一で楽しい思い出を作って欲しいと思います。

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