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スタッドレスタイヤの選択と取り扱い

スタッドレスタイヤは重要

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)は冬道には欠かせません。
特に10月は北海道はタイヤ交換がピークを迎える時期でもあります。

札幌などでも10月末には降雪があるからです。
初雪は道路がうっすらと白くなることもあれば、2~30cmも積もる年もありますが、11月にはいると一回融けて完全に雪は姿を消します。

そして11月末、または12月半ばくらいにまた降り始めて12月2~3週で根雪になります。
(地域、年により異なります。)

ですから10月末に一度降っても根雪まではしばらく時間があり、夏のような道路の状況に日が実際には多いのですが、積雪が無くても朝晩はぐんと気温が下がるので路面は凍結し、夏タイヤで走るのは大変に危険です。

市街地でもこうですから、峠や山に近い郊外に行けばなおさら凍結路面への遭遇は高くなります。

北海道の何処の地域に住んでいようと10月に入ったら早めにタイヤ交換をすべきです。

生粋の道民の方はお分かりでしょうが、他地域から転居して来て日が浅い方は肝に銘じて欲しいです。
レンタカーの場合は業者が早めに交換するので心配は不要です。

以下の記事もぜひお読み下さい。

冬(スタッドレス)タイヤと夏タイヤの違い

冬道運転の基本

タイヤ交換はどこでする?

全国放送のあるTV番組で、

「北海道民はタイヤ交換は皆自分でやるのでお金をかけていない」

とやっていたのですが、これは事実ではありません。

 

自分で交換する人が多いのは事実ですが、「皆」ということはなくて、過半数の人はディーラーやガソリンスタンド、カー用品店で行っています。

10月になると各地のガソリンスタンドに「タイヤ交換受付中!」とかのノボリや看板が出てきます。

費用は、お店やタイヤサイズ、ホイール脱着の有無などによって異なってきますが、知る範囲では概ね以下くらいの値段のようです。
(2018年10月現在。)


・夏/冬タイヤ共にホイール付きの交換
4本で2000~3000円くらい

・ホイール脱着作業付きの交換
4本で1万円前後


上記の金額はあくまでも目安ですが、ディーラーだとホイールバランス込みが普通ですが、ディーラ以外だとホイールバランスはやらない、または別料金となります。

ガソリンスタンドだとホイールバランス調整作業をやるところはまずありません。
(整備工場併設のお店は除く)

個人でやる場合は当然ホイールバランス調整なんて出来ませんね。

10月半ばくらいからは各店共にタイヤ交換の予約を取るのが難しくなるほど混雑します。
こればかりは早めに予約するしか方法がありませんが、降雪があってからでは遅いので、思い切って9月中に交換するのもアリだと思います。

 

なお取り外した夏タイヤはお店によっては「タイヤ預かりサービス」をやっています。
基本は半年間、または次回のタイヤ交換まで(但し月数の制限がある)で6000~10000円くらいのようです。
春になると冬タイヤ預かりもやっています。

スタッドレスタイヤ選択時の注意

コマーシャルで例えば「ミニバンにはこのタイヤ!」とかやっていますが、結論から言うと粗悪品なければスタッドレスタイヤはどのメーカのどの種類を選んでも大差ありません。

こんなことをいうと「注意事項もへったくれもないじゃないか!」とか「そんなことない。XXブランドのほうが安定感が違う」など言われると思います。

前者はともかく後者はよほど注意していないとわからないレベルが殆どだし、人間の感覚なんてわりといい加減なので実際には大きな違いにはなっていないのです。

 

その理由として、

・冬タイヤに交換した直後は半年前の冬タイヤや冬道の感覚を忘れている。

・タイヤメーカーのブランドを変えた場合、多少の違いは判るかもしれないが、そんな感覚は日常的に乗っていれば慣れてしまい、ずっと「このタイヤのXX性能はよい」なんて思い続けることはありえない。

・タイヤはメーカーが異なってもグレードが異なっても最低限の性能は確保されており、異なるメーカ間、及び同じメーカの異なるブランド(ランク)で大きく性能が異なることもまずありえない。

しかもスタッドレスタイヤはどのメーカーも「冬道に好適」になる原理は全て同じなので、よほどの技術革新が無い限り性能も横並びとなる。

・CMで「従来比10%制動距離が短くなる」と宣伝することもあるが、それは新たな技術開発をしていけば多少なりとも性能が向上するのは当然の話し。しかし前述したように「原理が同じ」であるかぎり劇的な改善はありえない。これはタイヤ以外の全ての工業製品に共通する普遍的なもの。

制動距離短縮を達成した新商品であっても、それは新品時の話しであり、スタッドレスタイヤは使い方や環境にもよるが、夏タイヤよりも磨耗が早いので溝がある限り10%短縮ではない、ということを知った上で使うべき。

 

など様々な理由が考えられます。
一般の人が一般的な車(値段の高い安いではなくて)を常識の範囲の操作(速度)で運転する限り大きな差は感じないはずです。
「素晴らしいグリップ」とか「抜群の安定性」などがわかるのは、そのタイヤでサーキットなどで限界近くで走ればそれなりの大きな差は感じるかもしれませんが、名の通ったメーカーであれば値段と好みで選べば良いのです。

スタッドレスという本来凍結路面には弱い原理構造を持つタイヤを各メーカは許容される範囲の構造やコストでより良いものを、と必死に研究していますが、現時点では各メーカともに大差はありません。

欧州メーカのスタッドレスタイヤは?

なんで欧州メーカの、と書くかというと、自動車評論家たちは欧州メーカが大好き、最高!とかの記事を書く人が多いから読者に誤解を与えていると感じたからです。

実際にタイヤ以外の車体やエンジンなどでも日本車を凌駕する部分もたくさんあることでしょう。

しかし品質で言えば(当たり外れはあるにせよ)やはり日本車が一番であると思ってよいと思います。

それでも自動車評論家は「実は日本車の品質はそれほどでもなくて、欧州車に適わない。多くの欧州車は部品交換をしっかりすれば長く乗れる」とか書いています。

これって当たり前ではないでしょうか?部品交換をし続けるのであれば。
車はしょせん工業製品の一つに過ぎないからです。

ところでスタッドレスタイヤの性能はメーカで大して変わらないと書きましたが、ツルツル凍結路面では日本メーカのほうが成績が良いようです。
私は冬の欧州の道路は知りませんが、真冬の路面は日本(北国)の方が遥かに過酷であるとある記事で読みました。

圧雪路面は何処でも大差なくて、北海道でも圧雪路面は滑りにくいし、多少雪が積もっていたほうがタイヤが雪を噛んで乾燥路面よりも短距離で停まることもあります。

でもツルツル路面は本当に恐ろしいのです。
北海道以外で何のコントロールが効かなくなるほどの凍結路面は東北や北陸の一部を除き、国内でもそうないと思います。

 

↓こんな路面だと歩くのも金属スパイク付きの靴で無いと不可能

 

表面がスケートリンクの状態だとアクセル、ブレーキ、ハンドル何も効かなくなります。

正確にいうと効くのですが、自分が思った方向に動かせなくなります。

また剣山のような氷の山が路面に無数にある場合もあって、これらの路面では多くの日本のタイヤメーカのほうが良い成績を出している(実際に運転した結果として)らしいです。

欧州での経験が無いのにあまり軽はずみなことは書きたくありませんが、実際は上記のような結果らしいので頭の片隅においても良いかと思います。

余談で、かつ欧州信者の方には恐縮ですが、多くの自動車評論家やライターが「全ての車は欧州車(特にドイツ車)が日本車より優秀」と毎回必ず書く人は、本人が必ずしも思っているわけでありません。

自動車メーカーや雑誌社から「このような特集や記事にしたいから」と言われてお金をもらっているからそういう偏った記事になるのです。

毎回同じ人が同じように欧州車を持ち上げるのは、記事の発注側からすれば「彼はいつもレベルの高い欧州車の記事を書くのでまた彼にこの話題を頼もう」となるのです。

 

これは私も一時期ライティングの仕事をしていたのでよくわかります。

「この部分をこうだから良い、と強めに持ち上げて」とか発注元から指示がありますからね。



購入時に検討が必要なスタッドレスタイヤは?

メーカ間の性能差は殆どない、と書きましたがもし検討するのであれば注意したほうが良いメーカも一部にあります。

実は2~3年ほど前に冬タイヤへの交換時に(いつもディーラでやっている)、整備の方から「スリップサインギリギリで危険です。新品にしませんか?」と言われました。

夏タイヤでもやばいのに冬タイヤだったらなおさらです。

でもその時に車以外に多くの出費があって、スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べると高いので躊躇したのです。

そこで整備士の方に相談したのですが、その話しは以下のような内容でした。

 

・当社で扱っているメーカー以外も取り寄せることは可能。その際も値段が他店と比べて同じか安くなるようにはする。

・近年中国を始めとするアジア系のスタッドレスタイヤ(夏タイヤもあるが)が増えて来ていて、16インチ185Rで1本最安値で5000円とかからもある。
氷上性能はよく判らないが、スタッドレスという同じ原理を使っている以上そう大きくは変わらないと思う。
中国製を使ったら滑りやすいとかの話しは一切聞いていない。

安いというだけで選ぶ人も増えて来ている。
ただしよく聞く話としては「寿命が短い」という話し。

つまり減りやすいということ。これをどう考えるかは人ぞれぞれ。1シーズンでダメになることはないと思うが、安いので磨耗も早いと考えるべき。

 

ということでした。

つまり性能は国産とそれほど大きな差は無いかもしれないが、寿命が短い傾向があるということです。

品質面でもひびが入ったとか、不安定とかの話しは聞いたことがない、とその方は言っていました。

結果として私は溝がギリギリのスタッドレスタイヤに交換して、いつも以上に速度を落とす運転をして無事故で冬を乗り切ったのです。

でも流石に危険なので翌年の冬は新品(国産メーカ)を買いましたけどね。

 

注意事項としてはタイヤ選択時に「アジア製の安いものを買う」時以外はほぼないと言って良いでしょう。

国産や名の通ったメーカーであれば値段だけで決めて問題ありません。
あとは微妙なフィーリングなどの好みだけです。

一番の注意点はスタッドレスタイヤを過信しないことです。
以下の記事にも書いていますが、スタッドレスタイヤは乾燥路面や濡れた路面(降雨時)では夏タイヤよりも制動距離が伸びるということです。

冬(スタッドレス)タイヤと夏タイヤの違い

冬道運転の基本

また柔らかいので乗車人数が定員一杯の時や、荷物が多い時はカーブで不安定になりがちとなります。

基本を守って運転をお願いします。

 

おまけの注意事項

冬と夏でタイヤを交換しなくてはいけない地域は、外したほうのタイヤを次回の交換時まで保管する必要があります。
前述したようにお金を払ってお店に預けるのであれば、問題はありませんが、殆どの方は自宅で保管します(集合住宅の方も)。

季節問わず問題になるのが保管していたタイヤを盗まれるということです。

施錠できる倉庫などにしまう、家の中にしまうのであれば問題ありませんが、駐車場の端に雑然と置いている人も多いのが現実です。

タイヤにチェーンをかけている人もいますが、駐車場や庭などに置いておくと簡単に盗まれてしまいます。

ですから極力施錠できる場所、家の中(邪魔になりますが)、道路から容易に見えない場所などに保管すべきなのです。

タイヤ用のチェーンを使うのも良いですが、1本だけだと切断されることもあります。

またタイヤを外に置いておくのは盗難の他に日光にさらされてゴムの劣化が促進されますので、良いことではありません。

 

盗まれたタイヤは売りさばいても4本で2~3000円程度らしいので、逮捕されて刑務所行くことを考えると犯人にとっても割りの良いことでは決して無いのです。

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