雪が降らなくてもガラスが激しく凍結!
ガラスの凍結の原因
雪や雨が降れば、その水分が低温で凍ってガラス面が凍結するのは当然のことです。
冬の北海道では最厳寒期の1~2月でも降雪・降雨が全く無い日が数日間続く事もあります。
なのにガラス面がガチガチに激しく凍結することがあるのです。
しかも全く雪が降らないのに分厚い氷が張っていてびっくりする事もあります。
何故でしょう?
理由は「風と低温」にあるのです。
風だけでもガラスは凍結する
この現象が起きる条件は以下のような時です。
1.ガラス面が充分な低温(場所などによるが概ね0度以下)
2.強い風が吹いている。
3.路面に積もっている雪が湿った雪ではなくてサラサラ雪。
そしてメカニズムは以下です。
1.強い風によってサラサラの雪が舞い上がりガラス面に付着。
2.ガラス面の低温と風によって、付着した雪や水分が温度を奪われてガラス面で凍結する。
このような理由でガラス面が凍結するのですが、充分に冷えていれば30分~1時間程度でガチガチの氷が張ります。
なおこれは車の窓のみならず、住居の窓も同様です。
風で凍結した氷の特徴
降雪降雨が原因の場合と、風による凍結では張る氷に明らかな違いがあります。
降雪と降雨による凍結
ガラス面に比較的均一の厚さで極端な凸凹のない氷が張り、その上に雪が積もる。
ある程度ガラス面が暖まればワイパーで落とすことは容易である。
風による凍結
ガラス表面にはギザギザの剣山のような氷が張り、しかもかなりの凸凹で均一性はあまりなく、ガラス面の場所による差異も非常に大きい。
氷の上に雪はあまり積もっていない。
ガラス面を充分に暖めないでワイパーを使うと、激しい凸凹でワイパーがガタガタした動作になり、ワイパーに激しい振動を与えてしまい、ワイパーとガラス面両方を痛める原因になる。
風によるガラス面の氷を溶かす方法
本例でも「ガラス面を暖める」以外に良い方法はありません。
解氷スプレーという手もありますが、通常の氷に比べて厚みもあるのでフロントガラスの広範囲に氷が張っていたら一体何本スプレーを使うのか?というほどの不経済さになってしまいます。
また暖める、といっても決してお湯をかけてはいけません。
これは他の凍結の場合も同様ですが、激しい温度差でガラスにヒビが入ったり割れたりする可能性があります。
暖房/デフォッガ(デフロスタ)では溶けるまではかなり時間がかかる事もあり、その間無駄な燃料を消費することになりますがやむおえません。
じっと溶けるのを待ちましょう。
また先述したようにあまり溶けていない状態でワイパーを使うのもタブーです。
ガラス面の凍結を防ぐには?
カーショップやホームセンターで売っている凍結防止シートを車を使い終わったら速やかに被せておくことがベストです。
↓こんなもの
画像引用元: Yahoo!JAPANショッピング 様
http://store.shopping.yahoo.co.jp/yokaro/e066.html
↓氷が溶けないうちは絶対に使ってはいけません!
画像引用元: AliExpress 様
https://ja.aliexpress.com/
上記の凍結防止シートを使えば、運転する時の暖気(ガラス面への加温)は最低限で済みますので、短時間で発進することが出来ます。
ちょっと面倒だし、吹雪の日はさっさと家に入りたいからやらない人が多いのですが、効果抜群ですし、これ以外には無駄な燃料を大量に使ってガラス面を暖めるしか方法はないので、凍結防止シートはぜひお薦めしたいアイテムです。
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