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凍結路面を走らなくてはならない時

凍結路面を走る!

雪国では雪が積もった道はもちろん、ツルツルのスケートリンクのような凍結路面を走らなくてはならないことが多々あります。

一度でもご経験された方はお分かりかと思いますが、凍結路面を走るというのは物凄く恐ろしい事です。

4WDであろうが、新品のスタッドレスタイヤであろうが、時として車が思う方向に走ってくれない、曲がってくれないなどそれこそ全身が凍り付くような恐怖です。

路面状況によっては5km/hでも止まりません。

でも走らなくてはならないんです。

当サイトではこれらについても何度もお伝えして来ました。
しかしその恐ろしさは絶対に忘れてはいけないので何度もお伝えしているのです。

単に「凍結路面は恐ろしい」、「ゆっくり、早めのブレーキ、“急”の付く操作は一切しない。」など基本ばかりではなく、私が冬の北海道で学んだことを今回の記事ではお伝えしたいと思います。

教習所や運転の教科書には出ていないこともいくつもありますので、これから北海道に限らず冬道を走らなくてはならない方はぜひご一読下さい。

凍結路面はどれほど恐ろしいか

凍結路面には大きく分けて2種類あります。

1、見た目がまさに氷。場所によっては半透明の氷がスケートリンクのように平滑が保たれた状況で路面を覆っている。

→運転席から見ても白色、または半透明の氷が一目でわかります。
特に路面全体がスケートリンクのようになっている場合は少しでも強めにアクセル/ブレーキを踏めばたちまちスピンしてしまいます。

またハンドルの舵角も小さく少しづつ切らないと車体が思わぬ方向に行ってしまい、慌ててブレーキを踏めばスピンしてしまい、さらにどこに車体が飛んでいくのか分からないような状況になります。

しかしこの凍結状態は後述するものよりはまだマシとも言えます。
というのもこの手の路面上の氷は割と厚みがあって、表面がザラザラになっていることが多いのです。

少しでもザラザラになっていれば、その部分は平滑の部分よりも摩擦が大きいということなのです。

とは言っても氷ですからグリップが効くとかそういうレベルにはなりません。
ただまだ救いようがあるレベルの摩擦が残っている、ということです。

↓氷ついた凍結路面の一例

2、路面が濡れているようにしか見えず、塊の氷も見受けられない。

→ いわゆる「ブラックアイスバーン」というものです。
濡れて黒くなっているように見えて実はツルツルの凍結路面です。
雪が積もって凍結したものではなくて、「雪が融けて、または雨が降った後に凍結した路面」のことです。

↓ブラックアイスバーンの一例。雨でぬれているわけではなくツルツルの凍結状態です。

一見氷や雪が見当たらないので滑らないだろう、と思いがちですが驚く程滑ります。
普通の氷や雪の何倍も滑ります。理由は表面が平滑でザラザラ面や氷の突起などが無いからです。

関連記事普通の凍結路面とブラックアイスバーン



濡れているだけなのか?ブラックアイスバーンかを見分ける。

晴れている日中などとても凍結とは無縁の日などはこれは悩ましい問題です。
結論は「見分ける事は不可能。冬季に路面が濡れていたら晴れの日でもすべてブラックアイスバーンと考えるべき。」ということです。

冬でも日が良く出ていて体感温度も暖かく感じる日も北海道にはあります。

しかし冬の晴れている日は実は気温が低く凍結しやすいのです。
放射冷却といって、太陽に暖められた地表の空気が上昇気流でどんどん上空に登って行きます。
結果地表の温度が奪われて路面凍結になるのです。

冬の北海道で一番寒くなるのは「雪が降る直前」と「太陽がよく出た晴れの日」なのです。

ですから冬季期間は水で濡れている個所など皆無と決めつけた方が安全です。

冬季期間:年や場所などにもよりますが概ね11月下旬~3月いっぱいくらいです。

凍結路面をどうしても走らなければならない・・・

生粋の道民の方は「毎年の事だし慣れているよ」とおっしゃいますが、私も含め道外から来た人はその恐ろしさに震え上がるほどだと思います。

雪国で暮したことの無い方だと雪道は何となく分かるけど、ツルツル凍結路面を運転するというのはイメージがわきにくいと思うのです。

コツはありますが、慣れでどうにかなるものではありません。
同じ場所、日付でも毎年状況は時間単位で異なって行きます。だから生粋の道民の方も「慣れている」と言っても事故を起こす人もかなりの数います。

基本は他の記事でも繰り返し書いていますが「急の付く操作をしない」のが基本です。
急なペダル操作、ハンドル操作などです。

スピードを出さないのも大原則の一つ。普段40km/hで走っている道で、もしブラックアイスバーンだったら20km/hくらいに落とさないとひどい目にあいます。

また可能であれば「極力裏道を通らず、幹線道路を選んで走る」のがよいです。

車の通行量が多ければ、車のタイヤやエンジンの熱で凍結しにくくなるからです。
でも早朝や深夜は当てはまりませんね。



凍結路面に侵入する前の裏ワザ

あまり推奨とは言えず、効果も限定的ですが実はちょっとした裏ワザがあります。

それはスタッドレスタイヤを疑似的なスパイクタイヤにするのです。
危険でもなく、かつ合法なやり方です。

それは凍結路面に入る前にタイヤに滑り止めの砂を大量に振りかけるのです。

タイヤにつまった小石は取り除いた方がよい、と言われます。
タイヤ自体を傷つける可能性があるからです。でも無理に鋭利な物で取ろうとするとタイヤに穴を開けたり、想像以上に傷を付けてしまう事があるので、簡単にとれる範囲とし、あとは放っておくのが良いとも言われます。

この裏ワザはあえてタイヤに小石を詰まらせるやり方です。

もちろんあまり良い事ではありませんが、凍結路面でも割と効きます。
もちろん今までのように急の付く操作をしない、スピードは可能な限り抑えるなどの基本運転は必要ですが、この裏ワザで更に安心感が増した感じがします。

コツとしてはタイヤ上部から振りかけた後に、タイヤの直前(車の進行方向)の路面にも多めに砂を撒いておきます。
この状態でゆっくり前進すればさらに多くの砂がタイヤに付着するのです。

基本は駆動軸ですが、FFの場合駆動力の無い後輪にも振り掛けた方がよいかもしれません。

理由は駆動力は伝わらなくても、より路面へのグリップが強まるのでスピン防止に効果がある(かも)のではと思います。

なおこの裏ワザは当然スパイクタイヤ並みの効果や、長距離走行などでの長続きはしません。

せいぜい500m~1㎞以内といったところでしょう。

しかし思ったよりも効果がありますので過信せず一度試されてみてはいかがでしょうか?

なお滑り止めの砂は北海道では道路のあちこちの目立つ場所に袋詰め(だいたい1袋で3kg)の砂が箱に入って設置されています。

これは無料で誰でも自由に使えるものなので、スタックした時の一助に使うことも考慮して、冬は常に車には1~2袋積んでおくのが良いです。

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