札幌市内の危険な交差点
札幌市内の危険な交差点
全国各地にある危険な交差点。
単に気を付けて通るようにする、というレベルから出来れば通りたくないという交差点もありますね。
札幌市内の特に中心部などは首都圏に匹敵するほど交通量が多く、かつ冬は恐ろしい路面凍結もあり事故が多発します。
ですので通らなくてもよい交差点は極力避けるべきです。
危険な交差点について、私の実体験を含めていくつかご紹介致します。
(おことわり)
・本記事で取り上げた以外にも危険な交差点は多く存在します。ましてや北海道全体で見たらそれは膨大な数になるはずです。
すべての交差点、道路において信号や一時停止を守り、安全運転をお願いいたします。
・本記事で使用している写真は全てGoogle map、そしてストリートビューからの切出しと加筆したものの引用となり、クリックで拡大し別ページ(タブ) で開きます。
(一部の写真は拡大しません。その旨その場所に記載してあります。)
柏中学校前横断歩道橋の交差点
まず場所はこちらとなります。
主要道路が交わる四叉路ですが、直角に交わっていないので少々混乱します。
上空から見ると以下のようになっていますが、左方向(西) から来た道路は交差点の右下方向(南東) に向かい豊平川を橋で越えます。南北の道路は通称「西7丁目通」と言い、交差点から上(北) は札幌市電の線路と共に北上します。
この交差点自体はそんなに危険だとか見通しが悪いという事もありませんが、「ある方向に進む場合要注意」という交差点なのです。
次に以下の拡大写真をご覧下さい。
問題となるのは赤の矢印方向へ進む場合です。
オレンジのラインに進む車もかなり量が多いので、実際は赤のラインの方向の信号機が青になるまで交差点で待たなければなりません。
右折方向をストリートビューで見た写真が以下となります。
しかし赤のラインの信号機が青になっても、つまりオレンジのラインの方の信号機が赤になっても、オレンジのラインに進む車が途切れないのです。
別の記事でも「北海道は信号無視と一時停止無視が物凄く多く、それ故の衝突事故が毎日のようにある。」と書きましたが、その典型的な例がこの交差点です。
とはいえ他の交差点では多くの車は目の前の信号が赤になれば、せいぜい赤になってから1~2秒後には完全に停車しますが、(←これ自体も大問題で危険です。)この交差点では赤になってもずーっと突っ込んでくる車が後を絶ちません。こちら側の信号機がそのまま赤になってしまい、結局は曲がれなかったなんて普通に経験します。
本当に「何考えているの?」と叫びたくなるほど酷いです。おかげで何度も正面衝突ギリギリを経験しました。
もちろん他の車の衝突直前もこの交差点に来れば日常的に見れます。
しかも右折用の右矢印が無いんです。もっともあっても多くの車はそんなの無視して赤でも突っ込んできます。
幹線道路が交差する大きな交差点でも、赤信号側の車で一時停止または徐行して反対側が来なければそのまま行ってしまう、という車もしょっちゅう見ます。
でも知る限りこの交差点で衝突して大破したという事故は現時点では見聞きしていません。
そんなにスピードが出ない場所なので、急ブレーキやハンドル操作で回避しているだけだと思います。
私はこの交差点の先述の方向の右折では散々怖く、不愉快な思いをして来ましたので昨年から市電方向に北上する時は以下のルートを採っています。
豊平川の川沿いルートを一部通ります。
上記のルートだと状況により危険な交差点を通過するよりもやや時間がかかることがありますが、それでもプラス1分くらいです。
川沿いルートは豊平川をはさんで片側2車線道路が上下線で完全に分れていて、信号も少なく冬でも安全な道なのでこのルートを推奨致します。
豊平6-3 旭町交差点
次にご説明する交差点も要注意の内容から言えば、先述の柏中前交差点と全く同じ内容となります。
場所はこちらです。
札幌の都会のオアシスとも言える中島公園から東に豊平川を越えて約1.2kmの場所にあります。
中島公園を含んだ広域地図は以下です。
そして交差点の拡大が以下となります。
(左上から右下に描かれた黒線は地下鉄のルートです。)
この交差点も柏中前交差点と同様に、赤の矢印方向に進みたいのに、信号が青になっても何時まで経ってもオレンジ色のルートの車が途切れないという問題があります。
赤矢印の進行方向をストリートビューで見ると以下となります。
ここも右折矢印はありませんし、もしあっても他の交差点同様にそんなの無視して何時まで経っても赤で突っ込んで来る車は多いと思います。
この交差点は柏中前と同じく、全て矢印のみでの交差点にすれば大分様子が違ってくると思います。
もちろん前述のように「守らない車も多い。守らない奴は永遠に守らない」というのが事実でもありますが、完全矢印のみの交差点だと不思議な事に北海道でも守る人が増えるのです。
でも青の通常の信号機や矢印の組合せだと守らず、矢印のみですべての進行方向を表すと守る、というのは何か人間の心理に関係あるのかもしれませんね。
(以下の2枚の信号機の写真はクリックで拡大致しません。)
↓この信号機では赤を殆ど守らないが・・・
↓何故かこの信号機だと守る車が激増する!
この交差点の赤矢印方向のルートは対向車が信号無視の車ばかりなので、待っている間にこちら側が赤信号になってしまい、その直前まで対向車が突っ込んで来ます。何時まで経っても右折出来ず、しかも非常に危険です。
なのでこの交差点も昨年から私は赤矢印の方向は通るのを止めました。いつ正面衝突するか分からないほど危険だからです。
この場合の安全なルートは以下となります。
豊平川を渡って直ぐに右折すると川沿いの片側2車線の走りやすい道となります。通称”豊平川通”と呼ばれています。
信号も少なく沿道に商店はありませんので町を抜ける道路のバイパスとして利用出来ます。
冬でもブラックアイスバーンさえ気を付ければ安全です。
一気に市内を南下して真駒内方面、滝野、芸術の森、支笏湖方面に抜ける場合はこの道を利用すると便利です。
そして”危険な交差点”を右折して南下する道は国道453号線で、通称”平岸通”とか”平岸街道”などと言われる主要道路ですが、この道に出たいのであれば豊平川を渡って2本目を右折して通称”中の島通”を南下します。
中の島通から国道453号線に出る道は途中何本もありますので、地図で確認の上”極力大きな道”から国道453号線に出るようにして下さい。
あえて”極力大きな道”と書いたのは、国道453号線との交差点に信号機のない場所も多々あるからです。
つまり住宅地の裏道を通って表通りに出るような場所がこれに当たります。
この国道453号線は昼夜問わず交通量が多いので、信号機が無い交差点を右折するのはちょっと時間がかかってしまうからです。
それと豊平川を渡って中の島通から直ぐに国道453号線に出たい場合は注意することがあります。
この中の島通との交差点は実は5差路なのですが、南側から斜めに来る道路は一方通行で、北側から進入は出来ません。
この交差点部分を拡大説明したのが以下の図となります。
上記のルートを辿れば、”危険な交差点”直後の場所に出ることが出来ます。
(中の島通を北方向にひたすら走れば道央道の札幌ICに行くことが出来ます。約10分ほどです。但し札幌ICは旭川方向にしか行けず、小樽や千歳方面に行く方は別のICの利用となります。)
中の島通との交差点は上記地図にあるように、一方通行の場所があるので、短距離にもかかわらず迂回しなくてはなりませんし、国道453号線に出る場所には信号機がありません。右折(南方向)は出来ますが、車が途切れるのを待つしかないです。
となると”危険な交差点”を充分注意の上国道453号線に出た方が時間的には遥かに早い事になります。
ただ「しばらく南下してから国道453号線に出ればよい」のであれば、中の島通や豊平川通をそのまま走った方が早いし、かつ安全です。
新川(しんかわ)IC
札樽(さっそん)自動車道の新川ICは「北海道一事故が多い交差点」として有名です。
交通事故が自動記録される装置が設置されています。
場所はこちらになります。
とにかくいつも交通量が多く、しかも大型トラック/トレーラもたくさん通ります。
この札樽自動車道は札幌の主要ICから小樽方面を結ぶ幹線の高速であり、また斜めに交わる新川通(正式名は”北海道道125号前田新川線”)も大変に混雑する主要道路です。
新川ICは札幌西部の主要地域(琴似、手稲、麻生、屯田など)を結ぶ拠点のICでもありますので、どうしても交通が集中するのです。
単に「交通量が多い」だけならば通常の注意運転をすればさほど危険は無いと思われます。
しかし高速と主要幹線道路が斜めに交わっているという構造上、新川通は高速道路の柱が立ち並ぶ交差点を通過しなければなりません。
それ故に勘違いして通行し、正面/側面衝突などの事故や、誤進入による渋滞発生などが頻発してしまうのです。
この交差点を空中から見ると以下となります。
そして札幌方面からICを眺めたものが↓
一番勘違いされやすいのは新川通を札幌方面から来て、旭川・苫小牧方面に向かうICへの侵入経路です。
その状況をストリートビューの切出しに加筆したものが以下です。
本来は赤のルートで右折してICに進入しなくてはいけませんが、青のルートを辿る車が後を絶たないのです。
ですので柱に大きな表示板を設置してあるのですが、これでも勘違いする車はいるようです。
万が一青のルートを進んでも、この部分の新川通は一方通行なので反対車線の車両と正面衝突することはありません。
しかし高速に戻るにはしばらく進んでから折り返して来る必要がありますし、柱の奥から右折しようとすると、正規の赤のルートの車と衝突する可能性があり危険です。
私も初めて通った時には「え?どっち通るの?」と一瞬迷いましたが、速度を落とし前方の車に付いて行くようにして通過出来ました。迷ったらとにかく速度を落として冷静になる事が必要です。
上記方向以外で特に注意が必要なのは、札樽自動車道で札幌方面から来て一般道に降りる場合です。
札樽自動車道の本線を札幌方面から降りて来ると以下のような道路になっています。
札幌駅、中心部方面に行く場合は左側車線を走り、奥の新川通との交差点を左折します。
小樽や手稲方面の国道5号線に出る場合は、その交差点を直進です。
(国道5号線をひたすらに市に走れば高速を使わなくても小樽市内に出れます。)
なおこの付近の国道5号線は札樽自動車道の真下を沿うようなルートで走っています。
そして写真の右折車線は石狩湾、前田方面に行く場合のルートです。
この右折車線は国道5号線の、札幌中心部から小樽に抜けるルートとの合流なので、いつも本当に混んでいます。
新川通経由で札幌中心部に戻る左側のルートの方が全然空いている(実際はそんなに空いてはいないが)という感じを受けるほどです。
初めてここを通る方はやはり車の多い車線に行った方が札幌中心部方面に抜けるのではないか?と勘違いされる方もいるようです。
もちろん右折路線から国道5号線に入ってしまっても途中の安全なところで左折すれば札幌中心部、すすきの方面にも抜けることは出来ます。
ルートの勘違いの他、坂を下りきった場所の交通量の多い交差点、そして直前まで高速道路で速度感も麻痺している部分があると思いますので要注意なのです。冬は下り坂ですので十分な減速と車間距離が必要です。
(こういう大きな幹線道路には基本的にロードヒーティングはありません。しかし交通量が多いので夜間早朝以外には酷い凍結というのもあまりありません。)
北7西10の交差点
札幌駅北口から南へ向かう主要道路の国道230号線(通称石山通)方向に抜ける場合、通らなくてはならない交差点があります。
それがこの北7西10交差点です。札幌駅北口からは「北8条通」を西に約880m進んだ場所にあります。
交差点の場所はこちらです。
航空写真でもご覧下さい↓
この交差点を左折すれば真駒内や支笏湖方面、右折すれば札幌競馬場や先述した新川ICを経由する新川通に出ます。
札幌市中心部を南北に貫く主要道路なので、いつでも交通量は非常に多い道路です。
この道路に接続する北8条通からの北7西10の交差点は、特に左折(南方向行き)が危険と言われています。
左折方向の方が交通量がかなり多いのです。その証拠に左折レーンは2つありますが、右折レーンは一つしかありません。(2023年12月現在)
その状況は以下をご覧下さい↓
そして交差点に向かって緩やかな下り坂、しかも直線なのでスピードが出やすいのです。
季節ごとの注意点は概ね以下となります。
・夏(雪の無い季節):直線の下り坂であり、交差点の信号が黄色になるといきなり速度を上げる車が増える。
下り坂なので簡単には停まれず赤になった交差点に突っ込む危険がある。
・冬:ドライバーの焦る気持ちは夏と同じだが、当然路面に雪が積もっていたり、凍結していたりして停まることが出来なくなる。凍結の下り坂は本当に恐ろしくこのような場所で加速するのは自殺行為以外の何物でもないと言ってよい。
でも加速する車は多い。理由として直線であること以外に、この交差点はロードヒーティングは無いが、北海道の道は冬でも交通量が多い場所だと車の熱やタイヤの摩擦などで、路面が濡れているだけで凍結していない事が多く、多くの道民はそれを知っている。だから冬でも加速してしまう車が後を絶たない。
しかしそのような道路、場所でも凍結がゼロということは無くて、狭い範囲がブラックアイスバーンになっていて思わぬ事故に繋がることも多い。
冬は全ての道が凍結路であると思うべき。
また難なく赤になる前に交差点に進入で来ても、進入速度が速いと、つまり焦る気持ちの結果の進入となると、交差点を曲がる時に派手にスピンすることもあります。
自分の経験から言っても、冬の凍結している交差点、急カーブで「スピードを出している」、「アクセルまたはブレーキいずれかのペダルを踏んでいる」と8~9割の確率で車体が滑ります。
更に速度が僅かでも高くなると車体がスピンします。これは2WDも4WDも同じです。ただ滑る挙動が多少違うだけです。
特に4WDは一度滑ると(スピンすると)回復が2WDよりも遅れる傾向があるようです。もちろん4WDでも方式によって滑り方は大きく異なります。
非常に見通しが良い直線の気持ちよい交差点への道、冬でも見た目にはツルツルの凍結は少ない場所ですが、「下り坂である」、「凍結しているかはどんな道路でも運転席からは絶対に分からない」ということを肝に銘じて運転して頂きたいと思います。
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