北海道や札幌はこんなところ
北海道とはどんなところ?
北海道に引っ越す予定の人はこれからの新たな土地の事前情報を知りたいと思うでしょう。
この情報は直接ドライブには関係ないかもしれませんが、日常的な事なのでやはり知っていただいた方が良いことが多いと思います。
■目次
1.気候
2.生活と食文化
3.言葉
4.札幌市内の店舗にいると東京と錯覚する!
5.よく目にする道外ナンバー
6.札幌の世界一
1.気候
1年のうち5~6か月は雪を見ることになります。
あまりに冬が長くてウンザリもしますが2冬も越せば当たり前に思ってしまい大して長く感じなくなります。
(人によりますけど)
冬の気温は地域によりますが道東や道北の市街地だったら最低で-20度くらい、札幌だったら-12度くらいです。
でも札幌は近年気温の上昇が激しく、最低でも-10度を下回らない年が増えていますし雪の量もかなり減ってきています。
もちろん札幌市でも郊外の山に近い方だとまた話は別ですが。
特にヒートアイランド現象が札幌市は激しくてここ数十年間で東京に並ぶほど気温上昇率が高いのです。
東北の内陸部の街よりも札幌市の方が気温が高いと言われています。
一方夏は30度超える日も続きますが(札幌でも35度の日もある)、湿度が大変に低いので快適です。
市街地でも体感的には夏の高原という感じで日陰に入れば涼しいし、熱帯夜も一夏に1~2回しかありません。
関東に匹敵するほど蒸し暑い日もたまにありますが、一夏に数日くらいです。
だから殆どの家には冷房はありません。(我が家も)
2.生活と食文化
北海道は大変に広くて多くの場所から人が集まって来ていますので地域によって差があります。
札幌市及びその周辺地域に関していえば冬を除いて、
札幌の生活と食文化はほぼ9割以上は東京と同じ
なのです。
味付けなどもです。だから関東の人が札幌周辺に移住してもほとんど違和感なしに生活が出来ます。
関西の人が札幌に来たら違和感を感じるかもしれませんが、それは東京に引っ越した時と同じものを感じるはずです。
この話を生粋の札幌の人に話すとたいてい驚きます。
札幌と東京は全く別の文化だと思っている人が多いんです。
スーパーで売っている食材や調味料も東京とほぼ同じです。
なおマスコミで面白おかしく伝えられますが道民はそんなにしょっちゅうジンギスカンを食べませんよ。
特に室内でやると匂いがきついので家ではほとんどやりません。
ただ外でバーベキューの時はジンギスカンが多いかもしれません。
でも決してバーベキュー=ジンギスカンではありません。
特に若い人は牛肉の方が好きと言う人が多いですし、年配の方は逆に「牛肉は乳臭くて食えん!」という人もいます。
3.言葉
北海道も訛りはありますが、全く分からないというようなレベルの物はほとんどありません。
漁村に行って年配の方と話をしたりするとかなりの訛りの人もいますが、全道どこに行っても通じない、わからないはまずありません。
特に札幌周辺では語尾のアクセントがちょっと違うだけでほぼ標準語です。
テレビなどで興味を煽るための演出で、「・・・だべさ」とか「なまら・・っしょ!」とか言いますがこれらを使う人は極めて少ないです。
知り合いの年配の方でも、「今時”だべさ”なんて言わないよ」って仰っていました。
ただ地域によって東北出身者(転勤で来たとかではなくて開拓者として東北から来たという意味)が多い地域とか、九州出身者が多い地域だと元の出身地の方言が多く含まれていることもあります。
4.札幌市内の店舗にいると東京と錯覚する!
札幌は東京など関東からの移住者、出張者が非常に多い場所です。
特に飲食店にいると関東出身者の耳がピクピクしてしまうような会話をよく聞きます。
・あら、あなたは小田急線の大和なの?私は千歳烏山よ。(ファミレスにいた主婦たち)
・ああ、そうだね、新横(新横浜の略)のあのお店よく行ったね。
・○○ちゃんは今、飛田給(とびたきゅう)にいるんだって!新宿から京王線。
あらそうなの!□□ちゃんは高田馬場よ!
(ばあちゃんどうしの会話。飛田給なんて京王線や中央線使う人でないと東京でも知らないですよ。)
・町田で浜線に乗り換えるんだよね。(浜線=JR横浜線)
上記のような会話は日常的にお店などで聞くことが出来ます。
「ここは東京だっけ?」と錯覚するほどです。
5.よく目にする道外ナンバー
北海道は本州と陸続きではありませんのでどうしても道内ナンバーの比率が極めて高くなります。
札幌市内でもざっと見て95~97%は道内ナンバーだと思います。
でも道外から来た人間が気になるのがやはり道外ナンバーです。
これは札幌圏に限っての話ですが、私がよく目にする道外ナンバーはやはり関東が圧倒的です。
しかも私が見る限りではなぜか【袖ヶ浦】が多くて次に【習志野】ナンバーなんです。
これらはいずれも千葉県ですがなぜこのナンバーが多いのかはわかりません。
でも本当にしょっちゅう見ます。
品川や練馬など少ないと思います。
6.札幌の世界一
札幌の人口は2016年前半の段階で約194万人。
これは東京、横浜、大阪、名古屋に次ぐ5番目の人口です。(市の人口では4番目)
地下鉄も3路線もあり、全国有数規模の地下街も充実しています。
でもこれらは世界一ではありませんよね?
でも世界一があるんです。それは、
・ミリオン都市では世界一の降雪量
札幌市は近年降雪が非常に少なくなってきて気温の上昇も激しく10数年~20年後には気候だけを考えればミカンの栽培が出来る気候になるとも言われています。(土壌は別の話)
それでも札幌市は一冬の積雪量が5~6mにもなります。
約200万人もの人口の都市でこれほどの雪が降る都市は世界中探しても他にありません。
大都市で非常に雪が多いと言われているカナダのモントリオールは約170万人ですが一冬の積雪量は2mほどです。
札幌は豪雪地帯に指定されています。
多くのネットの記事では「札幌は豪雪地帯ではない。道内にはもっと降る地域もある」と書かれていたりしますが、この記事は間違いです。
札幌は法律上、「豪雪地帯対策特別措置法が定める豪雪地帯」に指定されているのです。
さらに降雪の多い地域は特別豪雪地帯に指定されているのですが、一冬で6mも雪が降る札幌は「特別」とはなっていません。
理由は除雪体制が非常に充実していること、近年気温上昇もあり積雪がだんだん少なくなってきているなどの理由のようです。
(実際に住むと、除雪車がなかなか来ないというクレームがあちこちの地域で出るのも事実ですけど)
とにかく雪が多い年、日は冗談みたいな量の雪が降ります。
よくバケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨と言いますがあれの雪版が降ることがあります。
雪景色は美しくもあるんですが・・・
・大都市でありながら極めて近隣にヒグマが生息している。
ヒグマは体の大きさ、気性の激しさから日本では一番獰猛な生き物です。
ヒグマのフック一撃で人間の首はもげて飛んでしまい、成牛の首の骨さえ折ってしまうほどの力があります。
ヒグマは道内の離島以外ではどこでもいます。
札幌ではススキノなどの歓楽街から直線距離でわずか3㎞の夜景スポットとしても有名な藻岩山にもヒグマはいます。
↓ 日本3大歓楽街のススキノから3㎞先はヒグマの生息地!
2~3年に一度は藻岩山のハイキングコースがヒグマ出没で閉鎖されることもあるほどです。
人口200万人もの都市の中心地から3㎞の距離にヒグマがいる都市は札幌だけです。
海外では都市とクマの生息地の間には大きな川があったりして人間の生活と別れていたりしますが札幌はそういう地形になっていません。
事実、藻岩山の麓に近い住宅地ではたまにヒグマが目撃されてハンターが出動したりもします。
札幌に限らないのですが北海道は柵のある山林にはむやみに入らないこと、ハイキングコースでも複数の人と声(音)を出しながら歩くなどの注意が必要なのです。
↓ クマの目撃情報があるとその場所にこのような看板が設置される。
↓ 子供がもらってきた時間割
↓ 市内の山林で写真を撮ったら後方にヒグマが写っていた!
ヒグマが写っていたなんて心霊写真なんかよりはるかに恐かったです。
帰宅後に何となく写真を拡大したら映り込んでいたんですよ。
でも恐ろしいヒグマだけではなくて、札幌市内でもエゾシカやキタキツネは普通に見れます。
特にキタキツネは住宅密集地でもたまに見かけることもあります。
↓ いずれも札幌市内(深い山林ではありません)
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