右折時を始めとする無謀事故
ルールを守らない無謀事故
最近強引な右折と直進車による悲惨な衝突事故、ルールを守らないが故起きて当然と思われる事故が全国で多発しています。
特に増えている、注目されている事故としては私は特に以下のものを感じました。
1、前方を確認しない強引な右折
2、赤信号および一時停止無視
3、赤信号からの我先を争う急発進
4、ペダルの踏み間違え
この他にも数え切れないほどの原因があると思いますが、特にニュースで目に付くのは上記かなと思います。
北海道に限って言うと上記のうち1と2が多く、これらに「極端な速度超過」が伴うのです。
他にもあえて付け加えれば「飲酒運転」が北海道はあります。
飲酒運転は北海道が日本で一番多いわけではないようですが、飲酒による死亡事故は日本一多いというデータもあるようです。
これは高い速度で運転するからにほかなりません。
そういう事故を起こす人は普段から極端な速度違反の運転をしており、飲酒して気が大きくなるとその普段の運転が出てしまうからです。
北海道は札幌など都市部以外は公共交通機関が充実していない、家から飲食店まで遠いなどの理由により飲酒運転が常態化している地域が多いようです。これは代行業者があっても利用しない人が多いのです。
飲酒運転は通常の事故よりもはるかに悲惨な結果を招くことが日々報道されているにもかかわらず、「俺は大丈夫」と思う人が多く繰り返されています。
また公共の場で「少しくらいならば大丈夫」、「人によってアルコール耐性は違うのだから一くくりに飲酒運転はダメというべきでない」と酒を飲みながら声高々に話す人を何度も見ています。
これを防ぐにはアルコールを検知してエンジンがかからないようにする車の開発以外ないと考えます。
自分が事故を起こしたり、自分の家族が事故にあうことを考えたらとても出来ないはずですが、「自分と家族は大丈夫。例外」と思っているから飲酒運転をするのでしょう。
もし実際に運転をするに至らなくても飲酒運転をしそうな人がいたら以下の記事を参考に道警に通報願います。
北海道特有の右折時の事故
厳密に言うと「北海道特有」とまでは言えないかもしれないのですが、以下の特徴が見受けられます。
●北海道の人のうち3~4割は赤信号や一時停止を守らない。また停止位置も守らず横断歩道上または過ぎてから停止する車が多い。
完全に黄色になっていても突っ込むし、赤になって1~2秒経ってもすぐに横切る車がいなければそのまま直進する。
このせいで右矢印付きの交差点でもいつまで経っても右折出来ず、結局次の信号まで待つこともある。
●もともと土地が広く、かつ除雪用のスペースまで考えた広い路肩を持っている道路が多いにもかかわらず、右折レーンがない交差点が非常に多いので強引に右折して行く車が多い。
→これは私が不思議でならないことの一つなのですが、生まれ育った東京は土地や道路も狭いのにきちんとした右折レーンが用意されている交差点が多いのに、北海道(札幌も)は右折レーンがない場所が多いです。
気休め程度に右折用車両のためのラインが車の車幅半分程度の広さに引いてあるだけだったりします。
だから同じ進行方向の右折車が前方にいる時は直進車はやや左側に避けながら直進する必要があります。
以下がこの説明となります。
これだけでもあればマシな方で、交通量の多い交差点でも気休めの右折レーンさえない場所が多いです。
(以下の図はクリックで拡大します)
●これは右折時だけでなくすべての事故原因の一つでもあるのですが、自分の運転技術を過信している人が多いということもあります。
車の運転に過信を持って、その結果大事故を起こすのは全国どこでも同じで大昔から変わっていません。
他の記事でも散々書いていますが私は車の運転の自信というのは実は自信ではなくて100%過信だと常々思っています。
機械は裏切らないという人が多いのですが、実は裏切ります。
新車でどんなに丁寧な整備をしていても偶発的な故障はそれなりの確立で必ず起こります。
否定したくなりますが、理論的にも品質管理の基礎である「バスタブ曲線」、「アレニウスの法則」、「MTBF/MTTF」などで説明出来ます。
(これらの意味は別途調べて下さいね。)
また故障でなくても路面やタイヤの状況、速度などの多くの要因によって、車が想像し得なかった挙動をして事故に繋がることもあります。
どこの地域でも老若男女問わず「私は運転に自信がある」という人が多いですが、謙虚にならなくてはいけません。
北海道は一般道を高速度で飛ばす人が多いのですが(高速道路の流れは首都圏よりも遅い)、見ているとどうも「直線道路を飛ばすだけのテクが俺にはある」と勘違いしている人が多い気がします。
直線で広い道でスピードを出すというのは誰でも出来る一番簡単なことなのですけどね(危険なのでやってはいけないが)。
また北海道の冬は想像を絶するほど過酷で、数m先(時に数十cm)が真っ白で何も見えない、路面がつるつる滑って4WDでも全ての運転操作が効かなくなるなどがあります。
このような「過酷な冬でも俺は運転してきた/出来る」という過信も夏の無茶な運転に繋がっているようです。
正直言って赤信号無視の車の多さは他地域から来た人間からすると猛烈に頭に来ます。
(以前住んでいた地域が赤信号無視が当たり前だったら話は別ですが→悪いことですよ!)
個人的に思うのはきちんとした右折レーンと右矢印の信号を増やし、歩車分離信号にしても個人のマナーが変わらなければ何をやっても右折時の事故は起きると思います。
とにかく初めて北海道で運転される場合(しばらく住んで慣れていても)は赤信号無視の車が非常に多い地域である、ということは頭から忘れないようにして下さい。
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