ウインカーのタイミングと出す回数
ウインカーは必須操作
車の運転でウインカーは絶対に必要なものであり、進路変更や右左折のない一直線の道路で他車が1台もいない状況でもない限りウインカー操作は必須です。
こんなこと当たり前ですが、「出さないのが当たり前」としている県(北海道もその一つ)や地域があり、そういう地域ではきちんとウインカーを出す地域に比べて交通事故が多い傾向にあります。
ウインカーを普段から出しているドライバーでも「どんな場所でどんなタイミングで何回出せばよいのか?」までは知らない方が殆どだと思いますので、今回の記事は単に「ウインカーを出しましょう」ではなくて更に一歩掘り下げた内容でご説明します。
ウインカーを出す場所とタイミングは?
言うまでもなく「進路変更」と「右左折」の時です。
しかし全国各地では県/地域によりウインカーを、
1.まったく出さない。
2.進路変更時は出さない。
3.右左折は出さない。
4.全体の半数超がどんな場合でも出さない。
5.出しても出したうちに入らない。
などに分かれるようです。(当方の独断調査結果です。)
失礼とは思いますが日本一ウインカーを出さないと大々的に報道までされた岡山県は上記の「1.」のようです。
いかなる場合もあまりにもウインカーを出さない車が多いので、県警が独自の標識を導入しているそうです。
それは交差点などの矢印が道路にペイントされる部分に、緑の目立つペンキでウインカーを出して曲がるように促す表記をしたのです。
以下がその写真です。
この独自の表記でウインカーを出さない車が減ったのかどうかは分かりませんが、それほど異常事態ということです。
また車を買う時に「ウインカーは要らないからもっと安くして」とか、免許取立てで親に横についてもらいながら運転をする時にウインカーを出すと親から、「バカ、ウインカーなんて要らない、出すな!」と言われたりすることがあるそうです。
ウインカーを出す=下手くそ、かっこ悪いと思う人も老若男女問わず多いとか。
あまりにも極端すぎますが、北海道はどうかというと上記の「2.」と「5.」が該当します。
つまり「進路変更では出さない」、「出しても出したうちに入らない」ということです。
しかも進路変更時にウインカーを出さないだけでなく、ミラー/目視ともに安全確認をしないでいきなり入って来る車が多いのです。
だから接触事故も多いですし、接触ギリギリで何とか回避は無数にあります。私も何度これをやられたか数え切れません。
「出しても出したうちに入らない」というのは進路変更時に1回しかウインカーを出さない車が多いです。
しかも入りながら、または完全に進路変更が終わってから1度だけカチッと出す車までいて、「これは冗談か?まわりの笑いを取るためなのか?」と東京出身の私はいつもそう思って見ています。
ざっと言うと北海道の人の99%は進路変更でまともなウインカーを出しません、または全く出しません。
(交差点の右左折は出す)
非常に危険で恐ろしく、まともにウインカーを出すのは教習車だけです。
(警察車両さえも1~2割は出さない)
私は東京にいた時はよく夜の湾岸のドライブに出かけましたが、他車であってもウインカーを出しながら車線変更をしてスッと走り抜けていく様はとてもかっこよいと思いましたし、ウインカーを出してもらえるとこちらも安心感があります。
さてウインカーを出すタイミングは以下となっていますが、覚えていますか?
以下はいずれも「道路交通法第53条各項および道路交通法施行令第21条」に記載があります。
■進路変更時: 変更の3秒前
■右左折: 交差点の30m手前
これらの数値を正確に守ることは不可能ですし、道路状況により遵守するのは難しいです。
ですから厳密な時間と距離に関して警察は黙認していますが、「出さない」のは検挙対象です。
ウインカー何回点滅?
ウインカーのことを厳密に考えていくと「3秒前/30m前は分かったが何回点滅すればよいのか?」という疑問にあたります。
実は法的には「何回出しなさい」という条文は無いようです。
しかし道路交通法では規定されていませんが、「道路運送車両の保安基準」の中の「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の中の第215条」に以下の記載があります。
方向指示器は、毎分 60 回以上 120 回以下の一定の周期で点滅するものであること。
つまり1回~2回/毎秒の点滅ということです。
これは自動車会社が守るべき数値なので、ドライバーは当然これを変えることが出来ません。
では実際の道路で点滅させる回数を考えてみます。
進路変更の時は3秒手前から、ということですから最低3回は点滅させる必要があるということになります。
つまり車線変更時に(変更しながら)カチッと1回だけ出す、というのは出したことにはならないのです。
右左折時の時は、その時の速度や道路状況(渋滞や横断歩道の歩行者の存在)により大きく異なってきますので一概には言えません。
しかし右左折直前で出したりは後続車へ迷惑をかけるだけでなく、追突されるなどの危険もありますから余裕を持って出すべきです。
30mに拘りすぎて安全確認がおろそかになるといけませんので、「早めに確実に出す」ことを心がけましょう。
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