冬タイヤと夏タイヤの交換時期
冬タイヤと夏タイヤの交換
【本記事は北海道に移住(転入)して初めての冬を迎える方、これから移住の予定がある方を対象にしています。すでにお住みになり冬を経験した方は読む必要はありません。】
札幌を基準にご説明しますが、他の地域でもおおむね同じだと思っていただいて結構です。
また標高の高い土地に住んでいる方は若干当てはまらない部分もありますのでご注意ください。
北海道の初雪は大雪山などを除けば(年によりますが)、10月末または11月上旬になります。
この時期にパラパラと降って道がうっすらと白くなるか、もしくは数㎝積もることもあります。
そしてその後降らない若しくは降ってもうっすら白くなる程度の降雪が交互にきて根雪になるのは12月中旬~下旬となります。
つまり夏タイヤから冬タイヤに変える時期は10月中旬~下旬が無難ということになります。
道がうっすら白くなる程度でも夏タイヤだと非常に危険ですので早めに変えましょう。
「雪が降ってから」では遅すぎます。命にかかわりますので天気予報が外れて全然雪が降らなくても10月20日~遅くても30日くらいまでには必ず変えてください。
↓このようなうっすら白い、も恐ろしく滑ります!
なおこちらの記事も参考にお読みください。
冬タイヤに変える季節に注意すること
10月~12月上旬はいつも以上に運転に気を使っていただきたい時期です。
理由は2つあります。
1.積雪になるギリギリまで冬タイヤに変えない人も結構な数いる。
2.生粋の道民でもこの時期は夏の運転の感覚になっているので冬の運転を忘れている人が多い。
「1.」は交換が面倒(お店にお願いするにしても)、冬タイヤは値段が高いので雪が積もるギリギリまで使用せず摩耗を防ぎたいなどの理由と思われます。
また「2.」はベテランの方でもこの傾向があるようです。
道路に雪が無ければ夏のようにかっ飛ばして、急ブレーキで止まるとかする人もいます。
ところが道に雪が無くても冬タイヤに既に変えてある場合は夏タイヤのようには止まらず追突事故を起こしかねません。
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の制動距離は、
乾燥路面で夏タイヤの3割増し
雨天の路面で夏タイヤの5割増し
ということを忘れてはいけません。
乾燥路面でもスタッドレスは本当に止まりません。急ブレーキをかけても車体がずるっと滑ります。
この夏タイヤから冬タイヤに変える時期は事実事故が多いです。
乾燥路面でもです。
だから早めの冬タイヤへの交換と同時に、「冬タイヤは止まらない」を頭に叩き込んで慎重な運転をお願いします。
なお春になって冬タイヤ→夏タイヤに変える時期も事故はやや増えるようです。
理由はタイヤの種類という問題ではなくて道から雪がなくなると同時にスピードを出す車が激増するからです。
冬タイヤから夏タイヤに変える時期は
これは住んでいる地域などによって異なりますが、北海道の平野部で路肩以外の道路から雪や氷が姿を消すのは4月中旬~下旬となります。
ですから地域や年によりますが、GW(ゴールデンウイーク)直前、もしくはGW明けが望ましいといえます。
もちろん自分の住んでいる地域の雪解けが早くてもGWのレジャーで山間部や峠に行く場合は冬タイヤのままでないと危険です。
北海道の峠はGWでも場所と年により驚くほどの積雪で通行止めになるところもあるのです。
行先の道路に少しでも不安があれば夏タイヤに変えてはいけません。
道民はタイヤ交換をすべて自分で行うのか?
これは雪のない地域の方からすると興味のある話題ではないでしょうか?
テレビ、特に全国ネットの番組では「北海道の人は皆タイヤ交換を自分でする」と報道されることがありますが、これは正しくありません。
何割の人が自分で交換するかは分かりませんが、札幌のような都市部はもちろん田舎でも自分でやる人ばかりではありません。
事実タイヤ交換の時期になるとディーラーはもちろんカー用品店もタイヤ交換の客であふれ、十分前に予約を入れないとやってもらえないほど混雑します。
またいたる所のガソリンスタンドも「タイヤ交換します!」とのぼりを立てて集客しています。
ですから皆が皆自分でタイヤ交換するわけではありません。
今はたいていの車でもホイール付きのタイヤを持っていけば4本で2000円くらいでやってくれますので年に2度の交換ならば任せた方が無難です。
また点検や車検時にやってもらうとタイヤ交換は無料だったり大幅値引きしてくれたりします。
自分だとジャッキアップもしなくてはいけませんし大変ですからね。
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