Sponsored Link

冬のウオッシャー液の扱い注意!

冬はウオッシャー液は温度と希釈度に注意が必要

ウオッシャー液(ウインドウオッシャー液)はドライバーの90%以上の方は自分で補充されると思いますが、冬は色々と注意事項があります。

冬にウオッシャー液で注意することと聞いて思い浮かぶのは「ウオッシャー液が使える最低温度」、「ウオッシャー液の温度に対する希釈度」の2つだと思います。

もちろんこれは最低限の非常に重要なことです。

北海道は何しろ日本一寒い地域ですから温度には十分気を付けなければなりません。

まずウオッシャー液自体の使用可能温度ですが、ほとんどの物が-30度程度まで使えますからどんな安物を買ってもまず問題にはなりません。

 

でも気を付けて頂きたいのは製品に記載されている「温度 対 希釈度」の表です。

-30度と謳っているのは希釈しない原液の場合です。

商品にもよりますが例えば「ウオッシャー液:希釈用の水=1:2の時に-10度まで」とかの表示が必ずあります。

 

自分で補充される人は当然この希釈度の表示はご存知と思いますが、夏に使うときの希釈度は結構適当だと思います。

でも寒い地方以外だと冬も大体夏と同じ感じで希釈している人が多いのではないでしょうか?

 

冬の北海道で希釈度を誤ると大変なことになってしまいます。

そうですウオッシャー液のタンク、噴射ノズルまで液を導くチューブ、噴射用ノズル全ての内部が凍ってしまい大変なことになります。

知り合いで凍らせた人はいませんが、お湯をかけるなりして融かさなければなりませんがかなりの時間がかかってしまいます。

 

冬の北海道では住んでいる場所及び行先によって気温はかなり異なると思いますが、冬はウオッシャー液は希釈せずに原液を使った方が良いです。

札幌付近ではまず-30度なんてありえませんが道東や道北の内陸部であれば十分にあり得る温度だからです。

毎年全国ニュースでも取り上げられますが、道東の陸別(りくべつ)や道北の幌加内(ほろかない)、朱鞠内(しゅまりない)などは-30度さえも下回る日があります。

ここまでくると「-30度までOK!」というウオッシャー液はちょっと心配になります。

商品の表示温度は当然ある程度の余裕があるはずですが、でも絶対に-30度で凍らないとは限りません。

凍らなくても一部シャーベット状にでもなればチューブなどの途中で凍結して詰まることもあり得ます。

 

ですから少なくても冬の北海道では-30度(又はそれ以下)まで使える事、希釈しないで使うという事は肝に銘じるようにしてください。

ウオッシャー液の温度と希釈度以外の注意点

ウオッシャー液は温度・希釈度以外にも気を付ける事があります。

車内及びガラスが温まっていないときにはウオッシャー液は使わない、ということです。

 

参考記事: 冬の北海道では暖機運転が欠かせない?

 

汚れがついていたり、或いは解氷剤入りウオッシャー液(後述します)を使って素早くガラスの凍結を除去したいと思ってもガラスが冷えた状態でウオッシャー液を使うとガラスの表面に薄い氷が一瞬で張ってガラスが真っ白になります。

当然視界は全く見えない状況です。

これは冷えたガラスにノズルから勢いよくウオッシャー液が噴霧されると、細かい霧状になったウオッシャー液に含有されている水分が一瞬で凍ってしまう事によりおきます。

 

-30度まで使用可能なウオッシャー液の原液を入れていても、解氷剤入りウオッシャー液を使っていてもガラスが冷えていて外気温が低いと本当に一瞬です。

 

環境にもよりますが、外気温が0~-3度程度でもこの現象は起きます。

せっかくガラスの凍結を除去して一刻も早く発進しようと思っていても台無しです。

ですからある程度暖機をしてガラスが温まってからウオッシャー液を使うようにしてください。

 

その他冬にウオッシャー液を使うときの注意点と情報

●解氷剤入りウオッシャー液は効果をあまり期待できない。

大量に噴霧すれば話は別ですが通常の使う噴霧量では一番安い普通のウオッシャー液と効果の差は感じません。

解氷剤入りは価格も高くなるので一般の物で十分と思います。

 

●「塩カル除去に最適!」と謳っている製品

塩カルとは「塩化カルシウム」=つまり塩のことです。冬は大量の塩化カルシウムを融雪剤として道路に撒きます。特に高速道路は驚くほどの量で撒いた直後に走ると融雪剤の粉末で車内にいても咳き込むことがあるほどです。

 

塩なのでボディの傷に付着したままにしておくと当然錆びてしまいます。こまめに洗車したり、傷を見つけ次第タッチペンで補修すれば問題ありませんが、ボディ以外にも問題となる部分があります。それはガラスに付着すると白くなってしまい視界に影響が出ることがあるのです。

水で流すだけで落とせますが運転中はそういうわけにもいきません。

その為に付着した融雪剤の除去に効果があるという製品があるのです。

 

しかし・・・、私が使った限りでは目に見える効果が分かりません。ガラスやガラス近辺のボディに付着した融雪剤の白い染みを落としやすいという事も実感できません。

大量に使い続ければまた話は別なのかもしれませんが、北海道では冬に洗車をする回数が増える感じがするので(自動洗車機の稼働率を見ると)普通の安いウオッシャー液で良いと思います。

●ウオッシャー液噴出ノズルの凍結

希釈しないで低温対応のウオッシャー液を使ってもノズルの穴が凍結することがあります。

外気にさらされる部分ですからヒータでも入れない限りやむおえません。

これは出発前の点検ですぐにわかりますし、奥の方まで凍結することはまずないので、もし凍結していたら細い針のようなものでちょっと突っつくだけで改善します。

以上ですが、「たかがウオッシャー液」、「冬でもウオッシャー液をとにかく噴霧すれば大丈夫」という事ではないことを知って頂ければと思います。

スポンサーリンク

サブコンテンツ
 

このページの先頭へ