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春先の北海道の道路は手抜きと穴だらけ!

春先の北海道の美しさと道路の悲惨さ・・・

北海道は一年を通して全ての風景が美しく、同じ季節でも何度訪れても魅了されます。

春も一気に爆発するような鮮やかな緑の葉と花が咲き誇り、虫や動物も多く見かけることが出来ます。
空も素晴らしい澄んだ青空の日が多くなります。

でも道路はかなり悲惨な状況にもなることを忘れてはいけません。

車が運んで来た泥が除雪された路肩の雪に混じり、道路の両脇には真っ黒で汚らしい雪の壁が出来て、景観は1年で最悪になります。
でもそれ以外にも特に住民には困ることが多いのです。

北海道の道路の手抜きとは?

道民でなくても北海道は雪深い北国ですから冬は除雪などで大変な季節であろうということは想像付くと思います。

その通りです。道路は高速、幹線、生活道路問わず大小の除雪車が昼夜問わず除雪作業をして、路肩にまとめられた雪はダンプが堆雪場に運んで行きます。

そして自宅前や家の駐車場、お店の入り口などはスコップを使った人力で氷点下でも汗まみれになりながらひたすら除雪をします。

特にスコップを使った人力の除雪は生活に支障がなくなるまで、地域と年によりますが大体4月半ば~GWくらいまで続きます。

しかし!春先になると急に手抜きをされることがあります。

それは特に裏道に残された路面の氷と除雪されて路肩に溜まっている雪山です。

さらに気温が上がり道路にあふれたシャーベット状の雪もほったらかしにされることが多いです。

シャーベット状とは以下のようなものです。↓
車はハンドルを取られ(4WDでも)、歩行者は滑るし歩くのが困難になります。

これらのシャーベットも除雪車やパワーシャベルで除去してくれる場所と場合もありますが、各自治体は少しでも除雪費用を抑えるために春先になると急にやらなくなります。

これを「手抜き」と怒られそうな言い方で形容しましたが、ある程度仕方ないことだと思っています。

しかしこれらが生活に非常に大きな支障を来たしたり、歩行者は滑って転び、車も横滑りをして側面から激突なんていう事故もあるのです。

だから場所によっては人海戦術で除去することもあります。

上記の写真はぜんぜん良いほうで酷い場所だとシャーベットが写真の3~5倍くらい道路に放置されることもあります。
手に負えなくなると区役所や市役所に電話かけてやってもらうしかありませんが、裏道だと私道も多いので対応困難だったりすることもあるようです。

シャーベットだとどんなに優れた冬靴や長靴でも滑りますし、車も車高の高いクロカンの4WDに新品のスタッドレスをつけていてもハンドルを取られて大変危険な状況に陥ります。

高速や幹線道路、表通りは大量のシャーベットが放置されるということはありませんが、春先に横道や裏道に入ると大変な思いもするのです。



春先の道路の悲惨さとは?

裏道などのシャーベットの問題はお分かり頂けたと思いますが、実は交通量の多い幹線道路にも悲惨なことが待っています。

雪が姿を消し始めると、道路のあちこちに大きくて深い穴が開くのです。

これはポットホールとか言うらしいのですが、「厳冬期に雪が融けた水分が道路に染みこむ」→「その水分が凍結して膨張」→「路面が膨らむ」→「車両が通過してその膨らみを破壊」→「結果として大きな穴が開く」というものです。

穴の大きさは千差万別で大き目のヒビ程度のものもあれば、「直径30cm以上、深さ20cm 」なんて巨大なものもあり、タイヤが落ちるとかなりの衝撃を受けます。

当然車やタイヤにとってよいことはありません。

幹線道路や細い道路でも交通量が多いところは真冬でも殆ど雪が積もりません。
積もっても(積もりそうになっても)車が頻繁に通ればタイヤで蹴散らかされてしまう、タイヤの摩擦熱やエンジンからの放射熱などで溶けてしまうからです。

しかしこれらの交通量の多い道路ほど穴が開きやすくなります。
特にバスやトラックなど大型車両の多い道路ほど大きな穴が開く傾向があると思います。

1~2月の厳冬期はまだよいのですが3月に入り気温が急上昇すると(特に札幌の場合)、途端に穴だらけになります。

だから春先にはあちこちで道路の補修工事が行われています。
春先のうちにしておかないと更に交通量の増えるGWや夏には「車線を潰して工事」なんてなかなか出来ないからです。

幹線道路でも春先に殆ど穴が開かないところもあります。
高速道路で大きな穴が開いているのは見たことがありません。(路肩の小さなヒビはある)

恐らくこれらの道路では穴が開きにくい特殊な舗装か、舗装の中に水が溜まりにくい構造になっているのではと思います。
特に最近の高速道路では「高機能舗装」と言って、大雨でも表面に水溜りが出来にくく道路に染みこんでさらに排水するという舗装が増えて来ていますので、これに関係しているのかもしれません。

高速道路上に深さが20cmにも達する穴があったら大事故の原因になってしまいますよね。


以上のように春先は「雪が融けて快適」と思ったら実は大間違いなところもありますのでご注意ください。

観光シーズンであるGWは札幌などは綺麗に雪が無くなり夏のような快適さですが、峠に行けばGWに降雪(しかも大雪)があることもありますので、峠を考えると5月下旬までは路面に対して気が抜けないのが北海道なのです。

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